くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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未来タンが映画に!
20世紀少年以外のまともそうな映画に!
(基準からして壊れている)
観ます。観ますとも。
ところで映画を観て来ました。(どっこいせ)
男たちの詩
5篇からなる短篇集。
びっ…くりするほどつまんなかった。
中野裕之の映像美に対するこだわりが悪いほうに出ちゃってる感。
黒澤明とか深作欣司とか、多分あそこらへんに対するリスペクトがあったと思うんだけど、カバーってそこに新しいアイデアが含まれてないとただの焼き直しで、しかも元の作品が優れていれば優れているほど劣化コピーだからやる意味無いと思う。
でも本編が始まる前におまけでついてた「七人の侍」をリメイクした8分間映像はかっこよかった。この映画の中であれだけが良かった。七人の侍まるっとリメイクしちゃえばいーのに!やっぱり私は中野裕之監督は時代劇が合ってると思う。
ちなみに映画館は私以外に客のいない貸切状態。たった一人でこの駄作と向き合わされて疲労困憊です。
世の中の皆さんは見る目があるなあ…まあぱっと見地雷だもんね。
じゃあ何でこんな地雷映画をわざわざ見に行ったんだって?
中野裕之と吹越満が大好きだからだよ!!
ラースと、その彼女
優しくてハンサムだけど、極度にシャイな青年 ラース。お年頃の彼がいつも一人ぼっちなので、兄のガスと兄嫁のカリンは気が気じゃない。ある日そんなラースが彼らに「紹介したい人がいる」と爆弾発言。大喜びで出迎えたラースのガールフレンドは、等身大のリアルドール ビアンカだった。すわ心の病か!と仰天してラースを連れて行ったかかりつけの医者が言うことには「彼に話を合わせてあげて」。…かくして、兄夫婦と街の人たちを巻き添えに、ビアンカ大歓迎作戦が幕を開けたのだった。
これさあ…割とリアルな問題ですよね。ドールを恋人と思い込むまでは行かなくても、こういう方向に逃避して生きてる人は沢山いるし(ラースの年齢設定が27歳というのも何か凄いリアリティを感じる)
現代ってハイクオリティーなおもちゃが沢山あるから、みんな必ずしも大人にならなくても結構生きて行けちゃうし、その延長線上のまま 恋人や家族を作るタイミングを見失ってしまう事も、普通にあることだと思う。
ラースが劇中でイニシエーションについて語るシーンは、そんな時代を生きる若者の非常に切実な思いじゃないかと思った。
「ビアンカの国にはね、大人になるためにしなければいけない儀式のようなものがあるんだって。それが出来たら、みんな大人になれるんだ。そういうのって良いと思わないか?ガス、いつ分かった?自分がもう大人だってことが。」
誰も大人になろうと思ってなるんじゃないもんね。ならなきゃどうにもしようが無いからなるんだよ。
「心の準備が出来たら飛び降りて」なんて言われて、なかなか飛び込めるもんじゃない。
それならいっそ、無言で背を押してくれた方がいくらか楽なのに
今の世の中なかなか無言で背を押してくれるシステムにはお目にかからない。
ラースはきちんと自分で心を決めて、自分の意思で飛び降りることが出来たので 良かったと思う。
要するに、この映画そのものが イニシエーションを成し遂げる青年の物語なのだ。
男たちの詩 ☆(最初の8分間に限っては☆☆☆☆)
ラースと、その彼女 ☆☆☆
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