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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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久しぶりに更新したと思ったら病気エントリ…


ドラマ「モテキ」を割とまじめに見ている。
原作は未読。1巻ちょろっと読んだけど
「なんか…う~ん」感が残ったのでやめた。

この「う~ん」感ってのを言葉で説明しなきゃ批評になんねえんだよ!!
とは思うんだけど。
う~ん。
とりあえず保留。ま、原作の話ではないし今回。

で、何で「う~ん」な原作のドラマをまじめに見ているのかというと
主人公が森山未来で、なおかつ脇役にマイラブ新井浩文と満島ひかりが出ているからだ。
何というナイスキャスティング。
で、その満島ひかりと森山未来は男女としては全く駄目だけど漫画の趣味がぴったりで
二人で漫画喫茶に行って漫画読みながら漫画談義をするという
非常に駄目なシーンがあるんですが

「20世紀少年の大ヒットにはデメキングの功績が大きいということをもっと知ってほしい」
「同感です。あと今実写化するべき漫画は「ワールドイズマイン」」
「同感です。あれこそ日本版「ダークナイト」たりうる作品」
「まったく同感です」

くわーもう!!

もいっちょ。
職場で同僚の女の子に主人公が着てるTシャツについて聞かれるシーン。

「え、それトーキョーNO1ソウルセットのTシャツですか?」
「あ…ああはい」
「え、ソウルセットとかよく聞くんですか?ライブとか行きます?」
「ああ…でもライブってよりは良くフェスとかで」
「えマジですか?じゃ今度の土曜にあるフェス行きます?」

キー!!!もう!!
更にその後フェスのシーンで本物のソウルセットがパフォーマンスしてんの。
うおおおおお(ガリガリガリガリ)

あと第何話か忘れたけど、好きな女にデート申し込んでOK貰って
めちゃくちゃ舞いあがった主人公がいきなりミュージカル風に街を歩いている人たちと一緒に
踊りだすというシーンがある。
まあもちろん心象風景なんだけど、
これは(500)日のサマーという映画の1シーンに対するオマージュだ。
あの映画を見た人になら一目で分かるように作ってある。
でも逆にあの映画を見ていない人には分からない。
っんだよもぉおおおおおおお!!キー!

何で私がこんなにムカついてるか
分かんない人には全く分かんないだろうし
分かんない人のが世の中には多いと思うので
分かりやすく説明すると
製作者サイドのドヤ顔が透けて見えて腹立つんだよ!!


モテキを迎えた主人公は、けれどアプローチしてきたどの女の子とも
結果的には上手く行かない。
いや最終的には多分上手く行くんだろうけど、
ファーストコンタクトではことごとく上手く行きそうで結局上手く行かない。
それは結局主人公がその女の子たちの事を本当に好きではないからで、
そのくせ相手は自分のことをどう思っているのかを
ものすごく気にしているからである。
ていうかそれしか気にしていないからである。

「俺のことどう思ってんの!?」と
主人公はいつも心の中で叫ぶ(口にさえ出来ないのが彼の病理である)。
自意識肥大。自分ばかり相手を求めて、相手からは求められず
捨てられてしまう事をいつも怖がっている。そんな主人公。
私にはこのドラマの制作者こそが、主人公そのもののように見える。

まあ、分かんないんだけどね。
要するに、現代には吐いて捨てる程いる鼻もちならないサブカルかぶれの恋愛不能者。
という主人公像を描く上での舞台装置だって言われりゃ、そうなんだろうと思うけど。
でも私にはどうもこのドラマ自体に鼻もちならないものを感じるんだよなあ。

そもそも、あんま面白くはないしね。
漫画はどうなのか知らないけど。
ドラマとしてね。

まあでもキャストはほんとに良いので
結局最後まで見るんじゃないかと思う。
…あれ、まだ終わってないよね。
最近の2話ぐらい見逃してんだ私。


ちなみに全く関係ないですが
10月から始まる「闇金ウシジマくん」はめちゃめちゃ楽しみです。
何故って主役がダーヤマだからです。
ドラマとしては多分そんな面白くなんないだろうけど
そんなことは別にどーでもいい。


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無題
サブカル感がウザいっていってるけどお前もわかってる感を出してて、裏でドヤ顔してるであろうところがウザい
NONAME 2011/09/27(Tue)02:52:27 編集
こんちは!
はじめましてコメント有難う
あっはじめましてかどうかも分かんないのか。ななしさんだもんね。
こんな昔のエントリにレスいただいて恐縮です。
あのドラマ見てて感じる、きいい!ううう!っていう、畳で背中を擦りたい衝動っていうかそういう言葉にしづらい感じを何とか表現しようとしてこういうエントリになった訳ですが、
まあそもそもこんなエントリ書く時点で「私はわかっているからこそムカつくんですうー」って言いたくてたまんないって事になるか。なるかもなあ。とついうっかり素直に反省してしまった。
こんなウザいブログ読んでくれた上に私のドヤ顔まで想像していただけるなんて、ブロガー冥利に尽きるってもんです。
またお暇でしたら覗きに来てください。
そんでウザさに舌打ちして帰ってください。
チャオ!
かんにりん 2011/10/07(Fri)09:58:47 編集
モテキ、サブカルで検索しちゃったものですw

管理人さんの「モテキのサブカル志向を鬱陶しい件」を拝読しまして、失礼極まりないですが、おまえはおれかっ!っておもっちゃいました。まずドラマの内容さておき、確信犯的」なキャスト陣に、キー!と思われているところなどや、キー!とならざるおえない、セリフをとりあげていらっしゃること。

ぼくら(と、あえていいますが)へのあてつけのような、徹底したサブカルっぽいもの、サブカルと呼ばれるものへの、主人公の執着。管理人さんとたぶん同じものを、ぼくも感じました。感じちゃったことで、なぜか、敗北感に似たものでいっぱいになるはめに。ほんとなんなんでしょうね。

ぼくはたぶん、管理人さんがおっしゃったような、吐いて捨てるほどいるサブカルかぶれの男なんだとおもいます。こんなドラマごときでおれの性癖が暴かれてたまるか!という抵抗感もむなしい感じです。しかし、このキー!の感じに気付かない人間はやはりいるみたいなので、ぼくはそのへんを狙って生きのびます。

長々とすみません。管理人さんのさくさくいける文章は需要あります。尾崎翠はぼくもだいすきな作家です。ほんっと共感しました。うざいとかいってる人は、モテキにみえるあちこちのノイズに気付きながら、その正体がなんなのか永遠にわからない人なんでしょうね。

もっと早くこのブログの記事と出逢いたかったです。もやもやしたものばかりだったので。ありがとうございました。
ぢる 2011/10/23(Sun)18:45:15 編集
千客万来!
あらやだいらっさいませ。
ここ数日ものすごい数の人が(元々そんなに人が来るところではないので)このエントリで検索していらっしゃるので、ほんと映画化の影響って凄いなーとしみじみ感じております。

失礼なんてとんでもない!この、伝わるか伝わらないか分からない「きいい!」感を共有していただけてとても嬉しいです。
私自身はドラマの途中でつまらないと判じて観るのをやめた人間なので何を言える立場でもないのですが、ドラマでもうんざりした「(500)日のサマー」オマージュを映画版でも再びやったとか、映画化に際して女子キャストが全とっかえだとか、そういうちまちました情報だけで更にうんざりしてるんで多分観には行かないだろう。それやったら猿の惑星ジェネシス観るわ。て感じです。

世間ではサブカル批判的要素も含まれている、なんて批評をされがちでもあるようですが<映画モテキ
私にはどうしても、あれがそんな大層な目的を有する作品とは思えないのです。
だからぢるさんも、こんなしょむない映像に劣等感など抱かない方が良いですよ。
あ、ていうか既にごらんになったんですかね?

まー、私としては、
サブカルかぶれの人間を非モテと笑おうがオタクと呼ぼうが一向に構わない。ただ!ただ私が今触れようとしている文化そのものと、今まで出会ってきた文化そのものと、一つでも多くの文化に触れようとするこの営みをけなすことだけは許さん!

っていう感じです。「モテキ」に対して思うのは。

それにしても、尾崎翠が好きだと仰る男の人に出会えるなんて!
感激です。
また良かったらいらして下さい~

カンリニン 2011/10/28(Fri)01:08:17 編集
僕もモテキ サブカルで検索しちゃいました
はじめまして。似たような事思ってる人がいるんだなーと驚きました。

「サブカルかぶれ」というワードが、このドラマのイヤ~な感じを表してると思いますね。例えば、冒頭の土井亜紀とのイベントも原作だとフジロックとPendulumのライブなんですが、ドラマではTAICOCLUBと渋谷系を流すクラブイベント(DJ・ダイノジ)になっています。原作の藤本は、元々邦楽ロックがメインで徐々に海外の音楽も聴くようになったであろう普通の音楽好きという印象なんですが、ドラマでは前途した改変のせいもあって、「売れてるJ-POPは無視、でもわざわざ海外の音楽を聴く程音楽への興味もない、サブカル文脈のちょいマイナーな邦楽を聴く人」に見えるんですよ。例えば、「(500)日のサマー」に出てくるPixiesとかThe Smithsとか聴かない(と言うか知らない)けど、Pixiesの影響をモロに被ったNUMBER GIRLは聴くみたいな。あと、AKBもモー娘も流れないけどPerfumeはアリなところとかモロだな~と。

これがサブカル好きに支持され、サブカル語りを好むライターや批評家が賛否を寄せ(モテ/非モテがどうとか、草食/肉食がどうとか)、劇中歌を集めたコンピレーションアルバムが発売され、イベントまで開催される様を、"純恋歌"を結婚式で歌うような人達が見た場合には異様な世界に見えるだろうなと思いますね。だからこれは一種の村社会だなーと。渋谷系を流すクラブイベントでダイノジの人が「暗い時代にたった一人立ち向かった小沢健二」みたいなMCをしますけど、まさに村社会でだけ通用する価値観ですよね。僕も管理人さんも幸か不幸かこの村の住人ではないようです。

結論は、キャストは良い仕事をしていると思うので(特に満島ひかり)、この「サブカルかぶれ」っぷりをどうにかしてくれないかなーと思うドラマでした。
ベアール 2011/11/08(Tue)12:59:57 編集
おお再び
わお はじめまして。
いやあ改めて凄いですねーモテキ。
妙なこと書けないっすね。
まあ妙なことを書いてるつもりはありませんが。

おお、詳しい事を教えて下さって有難うございます!
原作もろくに読んだことなく、ドラマも途中で離脱してしまったので
ディティールについてお伺い出来て嬉しい!
そうそう、ダイノジが出てくるところとか最高に寒かったんですよね…
もちろんダイノジが悪い訳ではないけど。
TOKYONO.1SOULSETが出てきた時も思ったんですが、御本尊出しゃサブカルっぽくなるとか思ってんじゃねーぞってのがドラマのかなり初期で私がこの作品に抱いた反感の一つです。

サブカルって何なんでしょうね。私自身はあまりサブカル系の人であるという自己認識は持っていないのですが(どちらかというとオタクであるのだと思う)、これはよい!と思って選ぶのがperfumeでもAKB48でも、愛するという行為自体は同じ事だと思うんです。
世界中の人間にはそれぞれの趣味嗜好てもんがあって、それに沿って好きな映画や音楽や漫画があって、それらを選び、愛したり憎んだりしながら日々を営んでいる訳で、それはそれとして人生がある訳じゃないですか。
それをあまりにも簡潔に サブカルかぶれ=草食=非モテ という数式を仕立て上げて「これだから俺らは(笑)」みたいな気持ち悪い連帯感を視聴者にも共有する事を強要するという、言ってみれば宗教的な気持ち悪さを感じた訳です。
この作品の主人公が非モテだとするならそれは単純に性格が悪いから&自分のことしか考えてないコミュ障だからであって、決してサブカルのせいではないし。

私は実は森山未来も新井浩文も満島ひかりも大好きなので(それがこのドラマを見た理由でして)、こんな感想を自分自身が持つに至ったというのはかなり残念なんですが、まあ不愉快なもんは不愉快だし仕方無いですね。

それにしても、読み応えのある感想有難うございました。
またいらしてくださいなー


カンリニン 2011/11/10(Thu)16:28:34 編集
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