くしゃみしたらヘッドホンはずれた
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
書いておく。
先日阿仁谷ユイジの「刺青の男」について書いた後、
何だか気になったので前作の「Mr.コンビニエンス」も買ってみた。んで読んだら刺青よりは好印象。そもそも物語の構成に捻りのある、映画的なストーリーよりは、日常的で平凡なキャラや展開を独特のネームと絵で描き出す方が向いてんだと思う。コンビニの登場人物は平凡な男とやや奇抜でアホなゲイ。舞台はど田舎のコンビニ。で平凡な方がゲイに好かれ、何だかんだで好きになる。
いやー、ネタバレを考慮せずに語れるのは楽だなあ。刺青は語りづらい展開だったもんなあ!
んで何が違うのかなーと思ってご本人のブログをちらと見たら刺青についての記述を見つけた。
作者さん的に一番のお気に入りは久保田で、彼への愛は寧ろ萌えで、萌えキャラには酷い目に遭わせたくなる性癖がある。 らしい。
…念のため言いますとこれ引用じゃなくて多少実際の表記とは異なります。まあ似たようなこと書いてたけど。
んでコンビニの後書きを読むと、コンビニの主要登場人物はプロになる前からちまちま使ってたキャラなんだそうです。なるほど、だから全体的に見てさほど気にならなかったんだ。「人身御供」臭が。
察するに、自分にとって愛着のあるキャラとそうでないキャラの描き方にすんごい差が出ちゃうタイプの人なんじゃないかなあ。だから武藤も坊も使い捨てっぽかったのか…とひとり合点。
まーこういうのはほんと人によるだろう事でしょうからして、別にどうってんじゃないですが まあ私個人としましてはもう読みませんわな。 絵とかはほんと好きなんですけどね。
前も言ったように。エロシーンの濡れ感も好みです。
でもストーリー構成や展開に関してはあんまり面白いとは思いません。
多分この人の漫画、本人もそのつもりで描いてんじゃないかと思うんだけど エロ本ですね。
エロ本としてはなかなかのクオリティだと思うし、それは胸を張って良いと思うなあ。
エロ本って素晴らしい文化だよね。
これ書くにあたってちらと調べたら、女流エロ漫画家ヨネケンがブログでこの人の漫画を評してるのを見つけた。
↑すいません、勘違いでした。全く別人のブログだった。↑
その微妙な温度の批評にものすごい共感を覚えたわ。
わかるなー。読後感がいまいち突き抜けないっていうか。何だろう、何か期待させる絵なんですよ。
おっこれは(マンガ屋として)上手いぞ!と思わせる。
つーか考えてみるとヨネケンにかなり被るわ。絵とか。あと小道具の使い方?ファッションに異常なまでの執着を持っていると思わせるところも。これは阿仁谷さんが影響を受けてんのかな。
あとヨネケンその人が「疑似セックス萌えー」て書いてたんだけどすげえ分かる。
疑似のが本番よりエロいんですよね。私コンビニの方の疑似シーン好き。バスルームの。
(ネタバレとは全く違う意味でこれ以上は書けないので気になる人はぜひ買って読んでくんさい)
ともあれ、漫画っつのも色々であるなあと…そもそも自分が描いてる特定のキャラに対して萌えてます!なんてフツープロには許されてない発言なんじゃないかと思うが、どうか。萌え丸出しで発表された作品なんて読む気にならんよ。同人誌じゃあるまいし。と私個人的には思うのでそこはどーにかしてほしい。別に他の人が気になんないならいんだけどさ。まー気になんないのかもね。現に商業誌として発売されてんだし。
まあ漫画家がブログなんて持つもんじゃないねー。と思いますよ。昔の漫画家でもブログ持ってたらきっとひどい事になってたんだろーなーって人たくさんいるし。そう考えると現代って結構やりづらい事多いですね。
阿仁谷ユイジ「ミスター・コンビニエンス」 ★★
先日阿仁谷ユイジの「刺青の男」について書いた後、
何だか気になったので前作の「Mr.コンビニエンス」も買ってみた。んで読んだら刺青よりは好印象。そもそも物語の構成に捻りのある、映画的なストーリーよりは、日常的で平凡なキャラや展開を独特のネームと絵で描き出す方が向いてんだと思う。コンビニの登場人物は平凡な男とやや奇抜でアホなゲイ。舞台はど田舎のコンビニ。で平凡な方がゲイに好かれ、何だかんだで好きになる。
いやー、ネタバレを考慮せずに語れるのは楽だなあ。刺青は語りづらい展開だったもんなあ!
んで何が違うのかなーと思ってご本人のブログをちらと見たら刺青についての記述を見つけた。
作者さん的に一番のお気に入りは久保田で、彼への愛は寧ろ萌えで、萌えキャラには酷い目に遭わせたくなる性癖がある。 らしい。
…念のため言いますとこれ引用じゃなくて多少実際の表記とは異なります。まあ似たようなこと書いてたけど。
んでコンビニの後書きを読むと、コンビニの主要登場人物はプロになる前からちまちま使ってたキャラなんだそうです。なるほど、だから全体的に見てさほど気にならなかったんだ。「人身御供」臭が。
察するに、自分にとって愛着のあるキャラとそうでないキャラの描き方にすんごい差が出ちゃうタイプの人なんじゃないかなあ。だから武藤も坊も使い捨てっぽかったのか…とひとり合点。
まーこういうのはほんと人によるだろう事でしょうからして、別にどうってんじゃないですが まあ私個人としましてはもう読みませんわな。 絵とかはほんと好きなんですけどね。
前も言ったように。エロシーンの濡れ感も好みです。
でもストーリー構成や展開に関してはあんまり面白いとは思いません。
多分この人の漫画、本人もそのつもりで描いてんじゃないかと思うんだけど エロ本ですね。
エロ本としてはなかなかのクオリティだと思うし、それは胸を張って良いと思うなあ。
エロ本って素晴らしい文化だよね。
その微妙な温度の批評にものすごい共感を覚えたわ。
わかるなー。読後感がいまいち突き抜けないっていうか。何だろう、何か期待させる絵なんですよ。
おっこれは(マンガ屋として)上手いぞ!と思わせる。
つーか考えてみるとヨネケンにかなり被るわ。絵とか。あと小道具の使い方?ファッションに異常なまでの執着を持っていると思わせるところも。これは阿仁谷さんが影響を受けてんのかな。
あと
疑似のが本番よりエロいんですよね。私コンビニの方の疑似シーン好き。バスルームの。
(ネタバレとは全く違う意味でこれ以上は書けないので気になる人はぜひ買って読んでくんさい)
ともあれ、漫画っつのも色々であるなあと…そもそも自分が描いてる特定のキャラに対して萌えてます!なんてフツープロには許されてない発言なんじゃないかと思うが、どうか。萌え丸出しで発表された作品なんて読む気にならんよ。同人誌じゃあるまいし。と私個人的には思うのでそこはどーにかしてほしい。別に他の人が気になんないならいんだけどさ。まー気になんないのかもね。現に商業誌として発売されてんだし。
まあ漫画家がブログなんて持つもんじゃないねー。と思いますよ。昔の漫画家でもブログ持ってたらきっとひどい事になってたんだろーなーって人たくさんいるし。そう考えると現代って結構やりづらい事多いですね。
阿仁谷ユイジ「ミスター・コンビニエンス」 ★★
PR
COMMENT FORM
COMMENT
まあエロ本ですよね
読者には娯楽、作者にとっては欲望の昇華なんだろうなあ漫画って。
最近本屋で表紙に騙されてヤマシタトモコ本を買い、あんまりタイムリーだったので。
たいしてベーコンレタスについて理解がある訳でもないのに思ったのは、最近の一部のBLはファンタジーの域を出かかってるのかしら、ということでした。
ゲイの悲哀みたいな描写はタブーなのかと勝手に思ってましたが、そんなこともないんすかねえ。
かの世界ではそもそもゲイって単語がタブーなんではと思ってたんですが。
BLの黎明期の作品は、男が男を抱くことを肯定する世界観になってるんだぜ とかその道の知人に言われて、そりゃやおいはファンタジーだわと。
最近本屋で表紙に騙されてヤマシタトモコ本を買い、あんまりタイムリーだったので。
たいしてベーコンレタスについて理解がある訳でもないのに思ったのは、最近の一部のBLはファンタジーの域を出かかってるのかしら、ということでした。
ゲイの悲哀みたいな描写はタブーなのかと勝手に思ってましたが、そんなこともないんすかねえ。
かの世界ではそもそもゲイって単語がタブーなんではと思ってたんですが。
BLの黎明期の作品は、男が男を抱くことを肯定する世界観になってるんだぜ とかその道の知人に言われて、そりゃやおいはファンタジーだわと。
そりゃエロ本ですよね
わー!コメントありがつぶ!(つぶ?)
大学生活満喫されてますかー
ヤマシタトモコの漫画って、表紙がやけに良いよね。中見るとあれって思う。まあこの人に限った事ではないか…
元々を言えば「俺は男が好きなんじゃない!たまたま好きになった相手が男だっただけだ!」っていう世界だったんですよね。多分。
そういう悪あがきをやめて「ゲイです。あなたが好きです。なぜってゲイだから」と言い切っちゃってるという点では、いくらか現代のBLのが受け入れやすいと個人的には思う。
めんどくさいトラウマとか辛い過去とかわざとらしく異様な世界観を引き合いに出して「だから男を好きになっても仕方ないんだよ」っていう理由づけを全力で行ってるのを見るのも何かなあお前ら好きでこの漫画作ったんじゃねーの?って思うし。
でも作者の欲望をむき出しにされると萎えますよね。
BLでもエロでもアホでも、面白いマンガは面白いはずだし
面白いなら何だって読むけど、作者の念というか思惑というか そういうのが透けて見えるとやっぱ読む気なくします。
「あーこれ描きながら萌えてんのかー」って思っちゃうお。
大学生活満喫されてますかー
ヤマシタトモコの漫画って、表紙がやけに良いよね。中見るとあれって思う。まあこの人に限った事ではないか…
元々を言えば「俺は男が好きなんじゃない!たまたま好きになった相手が男だっただけだ!」っていう世界だったんですよね。多分。
そういう悪あがきをやめて「ゲイです。あなたが好きです。なぜってゲイだから」と言い切っちゃってるという点では、いくらか現代のBLのが受け入れやすいと個人的には思う。
めんどくさいトラウマとか辛い過去とかわざとらしく異様な世界観を引き合いに出して「だから男を好きになっても仕方ないんだよ」っていう理由づけを全力で行ってるのを見るのも何かなあお前ら好きでこの漫画作ったんじゃねーの?って思うし。
でも作者の欲望をむき出しにされると萎えますよね。
BLでもエロでもアホでも、面白いマンガは面白いはずだし
面白いなら何だって読むけど、作者の念というか思惑というか そういうのが透けて見えるとやっぱ読む気なくします。
「あーこれ描きながら萌えてんのかー」って思っちゃうお。