くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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例えば小学校、中学校、いや高校で、男子が何人か集まって楽しそうに喋ってたりはしゃいでたりするのを見ると 何とも言いようの無い疎外感を感じたりするものであったりもしました。
楽しそうで、でも入れない。何がそんなに楽しいんだろ。みたいな。
この映画は私にとって、まさにそれ。学生時代の男子一群そのものであります。
組織のボスを殺そうとしたかどで国外に逃げていた男、ウーと
再び組織のシマに戻ってきた彼をボスの命令で追う男たち、ブレイズとファット。
更にウーを守ろうとする男たち、タイとキャット。
この5人は組織に入った頃からの仲間だった。
久しぶりの再会を喜びながらも、それはそれこれはこれ。
必ずウーを殺すと宣言するブレイズに
ウーは「死ぬ前に、妻子に金を残してやりたい」と言う。
彼の願いに4人の男達も協力して
裏社会の仕事を請け負う事になったが…
てな感じの香港アクション映画。
映像美とハードな銃撃シーン、そして何より
「男同士の友情」をクールに描ききった傑作。
というのが巷での評価です。
とにかくこの映画の監督、ジョニー・トー人気というのは
一部で凄まじいものがあるみたいで
今作ももちろんジョニー・トーファン達大絶賛の出来と。
始まりは、ウーが再び街に戻ってきたところから。
ウーの妻と子供がいる家を4人が張っているところに
家具一式を載せたトラックに乗ってウーが帰ってくる。
彼を追いかけてブレイズとタイが家に入り
そこで展開される激しい銃撃戦。
そのさなかで、火のついたように赤子が泣き始める。
その声を聞いて赤子にお乳をやり始めるウーの妻。
妻子の傍らに歩み寄り、乳を飲むわが子を見つめるウー。
いつともなく 銃撃は止んでいた。
やがてウーが旧知の友人達に声をかける。
「とりあえず 座って話そう。」
4人は家具を家に運び入れ、銃撃戦で破損した壁や鏡を修復する。
新居が出来上がると、5人と妻で一緒に食卓を囲む。
飲んでいたスープに違和感を感じたブレイズが皿にスープを吐き出すと
弾丸がころん。と皿に落ちる。
鍋に銃弾が直撃して、中に入ってたのだ。
6人は大いに笑う。
始終こんな感じである。
敵対しあいながらはしゃぎあって、ふざけあって、喧嘩してたと思ったらまた笑ってる。
女の目から見たら完全に異星人。
この空気感、男の人だったら分かるんだろうか。
でもこの異質さ、観てて悪い気はしない。
ただ悔しい。私はここには入れないからである。
この映画は「様式美」である、という評を何箇所かで目にしたが 全くその通りだと思う。
様式美っていうのは言い換えると「要するにそういうもんよ」ってことで、そこに突っ込むのはただの野暮になってしまう。
缶を撃ってそれがぴょんと飛び、もう一度撃つと回転し、もう一度撃つと相手に缶が当たるとかそういう事について「おかしいだろ!」って言うのは野暮。そういうもん!
そういう映画。
例えば「んなことしてねーで早くウーの妻子助けに行けよ」とか
「とっとと仇取りに行けよ」とか
「笑ってる場合か」とか
言いたいことは山ほどあるんだけど
そういうのは、言うと野暮なの。
だって男ってこういうもんだから
そういう映画。
多分そういうことだと思う。分からん。
まあ久しぶりに男子の集いを目にしまして
ちょっと懐かしい疎外感を味あわせていただきました。
でもわかんなかったので星二つ。
だって私女だもの。
エグザイル/絆 ☆☆
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なんかわかるかもー
映画は見てないのでわかんないですけどね
あー楽しそうだなーでも私は永遠にあそこには入れないんだなーつーか私が土足で入ってったらあの楽しそうな感じが全部パーになっちゃうんだよなー
みたいな疎外感と憧れとひがみが一体化したみたいなやつ、ちょっと理解できる気がする。あいつら掛け値なしにアホだ。でも羨ましい。みたいな。
まあ女は男の友情を美化しすぎるというだけのことかもしれんが。(いや自分だけか……)
あー楽しそうだなーでも私は永遠にあそこには入れないんだなーつーか私が土足で入ってったらあの楽しそうな感じが全部パーになっちゃうんだよなー
みたいな疎外感と憧れとひがみが一体化したみたいなやつ、ちょっと理解できる気がする。あいつら掛け値なしにアホだ。でも羨ましい。みたいな。
まあ女は男の友情を美化しすぎるというだけのことかもしれんが。(いや自分だけか……)