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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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大体この手のリメイクには「なぜ今更…」つー印象がつきまとうけど、考えてみれば現役のファンだった少年少女が大人になってかつて愛した作品に手をかける訳だから当然と言えば当然ですね。手をかけるってまるで殺すみたいな物言いだけど別に深い意味は無いよ…

モー様の代表作であり少女マンガを一気に文学の粋にまで押し上げたとまで言われる傑作「トーマの心臓」が、SF作家森博嗣により小説化。表紙はモー様書き下ろし。本作の大ファンを自認する森氏渾身の力作。だと思う。多分。

しかしまあこの作品が発表されてから約40年は経ってんじゃないかと思うが、その間に同人誌で、商業紙で、昨今ではブログやHPで(ちゃんと調べた事は無いがモー様の二次創作サイトも普通にあるだろう)一体いくつの「非公式トーマの心臓外伝」が世に著されて来た事だろう。何人のモー様ファンが、あの少年たちの未来を想像しては、ドイツのギムナジウムに思いを馳せた事だろう。数多の少女たちの夢。あこがれ。決して描かれはしない物語だからこそ、長い間胸に秘めていられた宝物。

しかしそれが描かれてしまうというのだ。かつては、萩尾望都の一ファンであり、今は超が付く売れっ子の作家となった男の手によって。その額に「モー様公認」の印をいただいたおっさん(失礼)の手によって。


うーん…どうかねえ。多分だけど、「トーマ」ファンはあんまり食いつかないでしょう。確か「ポーの一族」ドラマCDもあんまり売れなかったんじゃなかったっけ?モー様も大絶賛とか謳ってるけど、あの人は間口が広いからとりあえず大体は誉めるんじゃないかと思うし。
まあ、どちらかつーと森博嗣ファン向けでしょ。

ところで、舞台は日本。主人公はオスカーだって噂ですよ。(→ソース)みんなオスカー好きだな…モー様含め。

私は萩尾望都ってあんなに魅力的なキャラを数多世に出していながら、特定のキャラに惚れ込んだり贔屓したりしないとこがなんつか凄いなって思うんだけど、そのモー様でさえ萌えに萌えまくった結果スピンオフ作品を世に出さずにはいられなかったオスカーというキャラの魔性っぷりはほんと輪をかけて凄いよなあと思う。
本編でも常に花を背負っての登場だし。まあかっこいいからな…つーかモー様の漫画って一点豪華主義だよね。トーマのオスカー、ポーのエドガー、残神のイアン。みたいな。

まあ、あくまでかつてのファンが萌えとプロとしての責任や重圧の板挟みになりながら生み出した二次創作であるという事を忘れずに読めばそこそこ楽しめるんじゃない?と内容を知りもしないどころか森さんの作品を一つとして読んだ事も無い癖に偉そうな口を叩いてみた。
愛溢れる作品に仕上がってたら良いですね…
愛の無い二次創作ってほんと手に負えないからね。

関連エントリ
で、読んだわけです。
二次創作物と二次的著作物の違いについて 「トーマの心臓小説版」



正真正銘モー様の描いた後日談が読みたい人は
パーフェクトセレクションでトーマを読もう。
ずっと絶版で読めなかった「湖畔にて」が小冊子でくっついてくるよ!
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