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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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「ジョーズ」にこんな眼鏡かけてる人いたなあ。みたいな。何かこう…物凄いスピルバーグ色の強い映画でした。

アラスージーサーモン

1973年12月、私は14歳で殺された。
悲しむ家族、真実を突き止めようとする父親、そして新たな標的を見つける犯人。
あちらとこちらの境界線上にとどまり、全てを見つめるスージー。
しかしいつまでもそこにい続ける訳には行かない。
地上に別れを告げ、天国へ旅立つスージーが、最後に起こした行動とは?


…て話なんですが…
私その「最後にスージーが起こした行動」に唖然でしたよ。

あれをスルーしてこっちかーい!
と思わざるを得ない。

あと結末。

「そ、そんな!!」
って声出そうになった。
最後に帳尻合わしゃ良いってもんじゃねーよ!

あと 所々「大霊界」っぽくて吹いた。

まーストーリー的にはそんな感じでしたが、キャラクターはなかなか良かったです。特にグランマ役のスーザン・サランドンとママのレイチェル・ワイズが印象的。グランマはアル中の物質主義で、娘とはあまり仲が良くないけど、孫には妙に人気があるさばけた女。
その娘である母親はベッドでカミュの「追放と王国」を読み耽るシーンがあったり(その後数十年経つと、読む本が育児本に変わっている、という演出が良い)する。
その他も父親が犯人探しに躍起になって、周囲の住人を次々と調べ始める下りも良いですね。そこまで調べてる割に暫く真犯人に目が行かないってのは奇妙だけど。

あと妹!妹が良かったです。知らない女優さんだったけどかなりの熱演でした。有名な子なんだろうか…


私的雑感としては、あくまでスージーは語り部であって、メインは寧ろ彼女の家族やその周囲の人々が、彼女の死により何を失い、また何を得たか。という物語であって、いわゆるオカルティックな、サスペンスな、ミステリーなエンターテイメント!


…を期待した私が悪かった。という話ですよ。


要するに癒しの物語です。癒されたい人になら、あとスーザンサランドン好きにオススメ。


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ほんとはこっちを先に見たんだけど、ついつい感想が書きづらくて後回しにしてしまった。


あらすじとか!

マックスは元気でちょっと不器用な男の子。ママやお姉ちゃんに構って欲しいだけなのに、ついつい嫌な事ばっかりしてしまう。その日もママが彼氏とキスしているのを見てしまい、テーブルに載って大暴れ。
ママに怒られたのが悲しくて家を飛び出したマックスは、小さな船に乗って見知らぬ島に辿り着く。しかしそこは見たこともない、かいじゅう達の島だった。


何ヵ月も前からずっとこの映画が封切られるのを楽しみにしていて、やっと見られるってだけでかいじゅうおどりを始めそうな勢いだったんだけど、大体過剰な期待は裏切られるのが常なので、まあちょっと座ってお茶でもしようや(ジョボボボ)と多少クールダウンを試みた訳ですが。
結果から言ってそこそこ満足。なんつーか、ああーマックス分かるよマックスー、て感じ。
子ども特有の感情のぶれというか、子ども(特に男の子)って、大人からすると訳の分かんない事で怒ったり泣いたりするんだけど、実はそれにもちゃんと理由があるわけで。でも子どもだから何で怒ったのか、何で泣いたのかを説明する術が無いんですよ。きっと。そういう、子どもの感情を持て余した挙げ句大事な玩具をギャン!て投げて壊しちゃう感じが非常に大人にも分かりやすく描かれていた。


んで、この映画の肝はやっぱかいじゅうたちだと思うんですが。
凄く良かったのは、かいじゅうたちを決して天使のように描かなかったところ。
特にキャロルというかいじゅうはメンタル的にかなり不安定で、あんなんが近くにいたら関わりたくねーな。と誰もが思うであろう事は間違いない感じなんだけど、そんなキャロルにマックスは親近感を抱く。
彼は自分にとても良く似ていたからだ。

仲間達から反感を向けられるキャロルの味方をしたくて思わず彼らの前に姿を現したマックスは、すんでのところで彼らに食べられそうになる。まあ、マックスは自分が王様だから食べちゃだめ!と叫んで事なきを得るんだけど、私はかなり衝撃を受けた。


え こいつら人間食うの…?


モンスターやないか!

要するにかいじゅうがちょっと怖いんですよね。
ビジュアルは可愛いと言えなくもないし、あれでいわゆる天然というか、動物的なメンタリティだったり、逆に異常に成熟した紳士的な性格だったりしたら、単純な人気はもっとぐんと上がったろうと思う。

まーでもそれじゃ駄目なんですよ。このかいじゅうたちはそれぞれがマックスの分身なわけだから。
仲間に素直になれなくて当たり散らしたり、遊びの最中に突然不機嫌になったり、超付き合いづらいかいじゅうを受け入れ、仲良くなって喧嘩して、それから仲直りをする事でマックスの家出が終わるんじゃなきゃ、駄目なんでしょうね。


本作の製作は決して順調に進んだ訳ではなくて、想定よりもかなり長引いて漸く完成した試作版の試写会ではかいじゅうの造形に子どもが怯えて泣き出したという。
それでも監督のスパイク・ジョーンズは方向性を変えずにこの映画を完成させた。
「僕は子ども向けの映画を作るつもりはない。大人達が子どもの気分に戻って楽しめる映画を作るんだよ」
出来上がった作品を、原作者モーリス・センダックは絶賛した。


この物語は少年マックスが冒険の旅に出て、かいじゅう達との交流を経て成長するというお話。
彼はそれを子どもに向けてではなく、かつて子どもであった大人達に向けて描き上げた。
本作の製作は、スパイク・ジョーンズにとっても一つの冒険であっただろう。


最近特に色んな映画が生まれて、3Dという技術もすっかり映画館に定着する中で、映画って一体何なんだろう。と考える事が多いけど、映画製作っていうのは多分冒険の一つなので。

果敢に、誠実に、諦めず、なおかつ楽しみながらその冒険に立ち向かう。そんな人の作った映画が見たいのだなと思います。
思いました。


鬼才スパイク・ジョーンズという呼び名はあまり好きではないけど、これほど有名で人気の高い原作を見事に映像化して見せた手腕はまさに鬼才。
是非見て欲しいです。
おすすめ!!


今度暇があれば吹き替え版でもっかい見ます。




川崎の109シネマズに見に行ったら満席。
えー!ま、まさかジョニデ効果!?と混乱したけど、どうやら「アバター」を見に来たのに満席で入れなかった人達が始まる時間の一番近いやつになだれこんだらしい。
ふ、ふざ、ふざけんなよと呪いつつ徒歩五分の距離にあるTohoシネマズで見てきました。余裕でした。


あらスージー

2007年のロンドンで、夜な夜な道端に現れる大道芸の一座。出し物は鏡の中に入った者の欲望を満たす「パルナサスの鏡」。しかしパルナサスには悪魔との契約により、娘を悪魔に奪われる運命が待っていた。期日は娘が16になる誕生日。その日が間近に迫ったある日の夜、一座は運命の鍵を握る瀕死の青年を拾う。彼により悪魔の企みから逃れるかに見えたパルナサスと娘。だが彼には、秘められた過去があった…


ヒース!!


いやもー…なんつーかもー…これが最新であり最期のヒースの姿なんだと思うとほんと…まずはこの映画を完成させてくれた制作陣と役者陣に心の底からありがとうを言いたい…

やっぱり彼の演技は群を抜いて印象的でした。
「ダークナイト」の彼は徹底して狂言回しであり、いわば物語の外側から内側に腕を突っ込んで引っ掻き回すような「悪意の第三者」を非常に魅力的に演じていたけど、本作では存分に物語に振り回される青年の役でとても良かった。

ヒースの演じる事が出来なかった「鏡の中のトニー」の代役を買って出た三人も素晴らしかった。ジョニーデップの奇妙なイケメンぶりも、弾けた三枚目のジュードロウも、甘いマスクでド鬼畜かますコリンファレルも凄く印象的。
三者三様の存在感が観客を良い意味で煙に巻く、楽しい展開でした。

もー何より最高なのが全編に漂う胡散臭さと皮肉に満ちた笑い。
トニーという青年の、いい加減で嘘つきで自分勝手な、それでいてどこか憎めない間抜けな感じ。人間が先天的に持っている情けなさ。或いは鏡の中で、或いは外で展開される人々のあまりに陳腐で俗っぽい願望の数々。それらを監督テリーギリアムは徹底的に戯画化して描く。
またその手法が呆れる程不変。モンティパイソンのオープニングアニメーションと何ら変わり無い悪ふざけが、映画全編に渡って展開されるのだ。そうそうたる俳優達によって。


ラストがちょっとギリアムっぽくないんだけど。それすらも新鮮で宜しい。
はっきり言ってストーリーなんかどうでも良いと思います。
ただ見るべき。
そして敬意を払うべき。
愛に満ちた映画です。
何を置いてもオススメ!


若い頃はあそこへ足を運ぶたびに元気を絞り取られるような気がしたけど、久しぶりに渋谷へ行ってみたらやけに楽しくて、昔とは逆に元気を貰った気分。きっと若人のエナジーで動いてんだな!あすこ!


ま、映画観てきた訳ですがね。


あらすじ

いつともどことも分からぬ世界の話。按摩のオグリは大王にその腕を買われ国に留まれと誘われるが、それを断ったため殺される。
その大王に囲われていた美しい娘テルデは、ある夜意を決して暴君の下から逃げ出す。
一方オグリは「やり残した事がある」と死後の世界の番人に告げ、自分では歩く事も出来ない状態で現世に帰って来るが…


うーん。
うんうん。
分かるよ。
何つーか 何てんだろ あのね


役不足。


小栗判官の伝説を映画化する事は別に悪くない気がする。するんだけど、昔の話って基本退屈じゃないですか。…え、今のオチ?的な。だからただ漫然と映画化しても、単なる山場の無い話になっちゃったりならなかったり。いや、なっちゃってますね。今回は。

あと、まーこれは今更なんだけど役者陣が弱い。せめて、せめてフロントには本職の役者を…!
あと渋川清彦というインパクトの無さが裏目に出てて、大王つう悪役もやっぱりちょっと弱いですねー。
新井浩文も今回はちょっともったいない感じ。テルデ姫やってる草刈政雄の娘も、可愛いけど存在感はあまり無いし。そもそもオグリとテルデ姫の年齢差が始終気になって…何て言うか萌えない歳の差なんですよ。例えば20代後半男と中学生女子は萌えるけど40代男と女子高生は生々しくて気持ち悪い的な。あるじゃないですかそういうの。

それからこの人の映画は割といつもそうなんだけど、台詞が固い。ギャグもそうじゃないのも、もうちょいこう…何とかなりませんかね!


でもラストのやっちまった感は好きですねー。
あーいう、こちらを唖然とさせるような事を出来ちゃうのはとても良い。口当たりの良い、退屈な映画よりはよほど好感が持てます。
まあ私に好かれたところで何もありはしませんが。


うーん、映画としてはあんまりおすすめしませんけど。まあキャストのファンなら観ても…つっても新井浩文ファンはあんまり満足出来ないかもしれない。あんま出てこないし。
ま、主役の中村達也とか好きなら。
あと監督のファンは面白かろうがつまらなかろうが見に行くでしょう。

年を経てもなおとんがる豊田監督を全力で応援します。お帰りなさい!


あと、こういう無国籍和風ファンタジーの世界観とかデザインって一定のコードでもあるのかも知れないですけど、やけにびらびらぎらぎらしたこの感じ、最近何かで見たと思ったら「TAJOUMARU」でした。
まったく…着物くらいちゃんと着ろ!

関連エントリ

私の好きな豊田監督について
やっぱ良いわ 「青い春」
満足出来なかった新井ファンが満足できる映画について
結婚して! 「クヒオ大佐」
年末年始は今年も大人しく高知に引っ込んでおりました。もはや第二の故郷といった感さえあります。あの何にもなさが癖になる!嘘!なってたまるか!

で、何にもないので元旦からツタヤです。(おわってる)
だらだら棚を眺めていたら見覚えのあるタイトルが。よくみたら「showbizcountdown」(テレビ東京)で紹介されてて「うわーえぐー面白そー」と思っていたやつでした。そうかーこーゆーのがDVDスルーになるのかー。

あらすじ。
ビヨンセの旦那に惚れた白人女ストーカーとビヨンセが全てをかなぐり捨てて闘うよ!

「ま、正月だし」と軽い気持ちで借りて観たんですが、いやーーー面白かった。ま、美女二人のキャットファイトって時点で相当心は踊るんですがそれにも増して笑えるのは、ビヨンセの戦闘能力が見るからに高過ぎるところです。
ていうか闘う前から敵意むき出し過ぎで、ビヨンセは一応の被害者であるはずが、正直全く気の毒に思えないのが難点といえば難点なんだけど、設定上のビヨンセは所謂勝ち組なので(旦那は企業の副社長、でかい家、子供一人)「まー人生こんくらい攻撃的じゃないと成功しないかもな」という気にさえさせる。

つーかどう見ても

ビヨンセ >>>>越えら(ry>>>>女ストーカー

なので(身体能力的な意味で)何かストーカーが可哀想に…まーこの人はこの人で頭おかしいんだけどね。
クライマックスの「嫁が家を出たのを見計らって旦那を待ち伏せするストーカーと鍵かけるのを忘れて戻って来た嫁が鉢合わせ」という、もう聞いただけで内臓がキュッとなりそうなシチュエーションが最高でした。

またストーカーが完全に旦那を狙い撃ちするつもりだったからベッドに薔薇の花びら散らして自分はデカめのTシャツ一枚という出で立ち。で扉開いたと思ったらまさかの嫁!ていうシーンはいたたまれなさすぎた。

もー旦那のヘタレぶりと言い女ストーカーのはち切れそうな奇行三昧と言い始まりから終わりまで七転八倒。ぜひ!ぜひ女同士で!
おすすめでーす!


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