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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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ご無沙汰であることは今更言うまでもないので
私は謝ったりしないかんね!!(斬新な入り方)

ずっと楽しみにしていたやつを観に行けたので此処に記す。
まあオンラインには私なんかが書く必要ないくらい
既に賞賛の声が溢れているかと思いますが。

余談ですがこれを見に行く前日に「踊る大捜査線3 ヤツらを解放せよ!」
を観に行ったことも影響してかめちゃめちゃ楽しめたわ。
ありがとう踊る。


んであらすじ。


三日後に結婚式を控えた男と彼の悪友二人、それと新婦の弟というメンバーで
独身最後のハメを外す為ラスベガスに向かった男四人。
サイコーのホテルで乾杯!から始まった一夜が明け、朝になると
最高級のスイートルームには大破したソファとニワトリと虎と赤ん坊があり、
その代わり二日後の花婿が消えていた。
現状を把握しようにもひどい二日酔いに苛まれている上、昨晩のことを全く覚えていない三人。
とにもかくにも結婚式までに花婿を見つけ出す為、三人は自分達の足跡を辿る過程で
思わぬ事件の数々に巻き込まれ…!


まあ、何を言うかとなると単純に「おもしれー!」くらいのもんなんですが
それだけってのもあれなので、なおかつこの映画に関しては
ひたすら振り回されるのが正しい鑑賞法だと思うので
あまり内容には言及したくないというのもあって。
此処ではネットでちらほら見られたマイナス意見を挙げて行こうと思う。


まず①下品である。

まーこれは仕方ない。
確かに下品だ。
下品なものが嫌いな人にはあんまりオススメできない。
そもそもが結婚直前、独身最後のハメ外し、という発想自体が下品だし。
しかもその行き先がラスベガス。
この設定を見た時点で下品なもの嫌いな人はあんまり来ないんじゃあ。と思うけど、
前評判がやたら良かったしゴールデングローブ賞も獲ったし、何より
全米大ヒット→日本ではDVDスルー→一部のファン・関係者の署名で上映決定
というホットファズメソッドが必要以上に耳目を集めたのであろう。

それから②期待したほどではなかった。

これは正直ちょっと分かる意見だ。
途中途中でちょっと間延びしてるんだよね。
退屈!って思うほどじゃないんだけど、見終わって「あー面白かった」と思っている自分の中に、
もっと面白いと思ったけど、と呟くもう一人の自分がいたというのも正直な話。
まあ前述の通りこの映画の前評判は天井知らずに上がりきっていたわけで、
それにフルに応えろ!というのも酷な話。
こういった弊害もあるので、必要以上のお祭り騒ぎも難しいなあと思ってしまうんだけど
まあ今回はお祭り騒ぎせざるを得ない理由(日本ではDVDスルー)があったわけで、
やむをえない。ていうかこんなに面白い映画(何だかんだ言っても十分面白いんですよ)
を上映しない日本が間違っとる。
これが上映されないならもっと沢山上映されるべきでない映画があるやないか。


まあ、こういう映画は実際のところとても多い。
いわゆるアメリカのバカコメディというのは、日本では上映されないのが常だ。
何故かというとアメリカンバカコメディは成人男性をターゲットにしていて、
日本で映画を見る人口は男性より女性のが多いから。
だから基本的に配給会社は女性に受ける映画を選ぶ。
あと多分海外のバカコメって下ネタギャグが結構キツいっていうのもあると思う。
単純に下品、というか何と言うか。
例えば、これも日本ではDVDスルーになった「スーパーバッド 童貞ウォーズ」という映画の中に
こんなシーンがあった。


主人公のうちの一人が、パーティーで女の子と
すげー良い感じで踊った後、飲み物を取りに行ったら
参加者のグループに「おい、お前それ何だ?」と言われる。
指さされた箇所を見ると、ズボンに血がついていた。
血?怪我もしてないのに何で?と思った主人公に
やがてグループの内の一人が言った。
「お前、女と踊ったんじゃねえか?」
少し考えた後、主人公は悲鳴を上げる。
「マジかよ!」
そう。彼と踊った女の子は生理だったのだ。
大笑いする男たち。吐き気を催す主人公。


これを見た時「うわー…」と思った。
何か我々が当然のごとく持っているタブーを
ことごとく度外視した表現だ。
しかもそれが物語のキーでも何でもなく
ただ一つの笑えるネタとして挿入されているのが凄い。


まあ別にこんなネタばっかりじゃないんだけど
(ハングオーバーにはこういった類のえげつないネタはそんなになかったし)


ともあれ。
こういった、いわゆるアメリカンバカコメディをスクリーンで見られる機会は
思っているよりも貴重なので見に行った方が良いと思う。
まだ上映してんのか分かんないけど。
DVDになったらDVDで観ろ!
見逃したのは自分のせいだ!


映画なんてただ面白いだけでいーんだよ!という教科書のような作品だった。
含蓄も教訓も微塵も無いけどオススメです!


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「ヒーローショー」について書くよーというエントリを上げた途端
「ヒーローショー」で検索をかけて来てる人がたくさん。

こ こええ

まーでも嘘はつけませんのでね。


あらすじショー

お笑いの専門学校に通いながら、夢にもバイトにも打ち込めずだらだらと毎日を送るユウキ。
そんなある日、先輩である剛志に子供向けヒーローショーのバイトを紹介されるが、そこで共に働く剛志の彼女とノボルの浮気が発覚。
ショーの最中に剛志はノボルに殴りかかるが、逆にボコボコにされてしまうという事件が起こる。
腹の虫の収まらない剛志は友人の鬼丸兄弟、ノボルは同じくバイト仲間のツトムとツトムの兄、ツトムの兄の友人である自衛隊上がりの勇気を巻き込み、暴力の連鎖を繋いでいく。
やがて起こってしまう陰惨な事件。その時ユウキは…


みたいなみたいな。


某所で「パッチギが好きな人はこの映画が嫌いって言う。岸和田少年愚連隊やガキ帝国が好きな人はこの映画が好きって言う。」とか書かれててイラッとした。
私は岸和田少年愚連隊もパッチギも好きだけどこの映画は嫌いです。


で、まず前提としてこの映画は実在の事件を基にした映画です。
これ。→東大阪集団暴行殺人事件
女絡みのいざこざで対立した友人同士が、それぞれのタチ悪い知人やら何やらを味方につけて、仕返しに仕返しを重ねた結果片方を殺してしまった。という事件。
最初は本当に些細な事だったのに、暴力と思慮の無い行動・言動が連鎖して最悪の結末に至る。
確かにこれは映画になりうるテーマを孕んだ事件だとは思う。
人間の良心・理性といったものが、保身や恐怖・連帯の心理などによっていかに脆く崩れ去るかを描いている点は、ミルグラム実験的でもある。

でもねー。

とりあえず此処で茶を濁すために(!)井筒監督のインタビューを引用してみる。


井筒 暴力だけをファッションにしてる子供騙しの嘘っぽい映画が多過ぎるよ、ここんとこ。何より、今の時代の若者や子供たちの無意識が、深層心理こそが、暴力への衝動を呼んでるのかも知れないけど、映画こそ暴力にリアリティが必要だし、映画の中にこそ大衆の心の欲求や真実が隠れている。現実社会って「実はそうだったのか」と、ずいぶんあとになって真実を知るんだけど、映画はすぐ、とびっきりの真実を知らせてくれる。そこが、映画の醍醐味のひとつやと思いますね。

 ――監督が「真実」を求めたが故に明確な答えが提示されないラストシーンが印象的でした。観る人によっては「救いがない」とも感じられるというか。

井筒 救いがないねぇ。ま、そう受け取る人もいてるでしょうけど、「おととい来なさい」と(笑)。だって、映画が客に都合のいいような予定調和で作られるほどダサいものはないし、そんな過保護な映画ほど信用ならないし、ニューシネマの傑作『真夜中のカーボーイ』や『イージー・ライダー』でも、救いなんて初めっからないでしょ。そんな調子のいい判りきったことを思って映画なんか観に行かないもん。『ヒーローショー』では、観客に人生を歩んでほしかった。人生と言うのが大げさなら、たえず自分の運転する車の横にそいつら主人公たちが乗っていて、ところが、ある日突然、彼らはドアを開けて出て行ってしまう。観客はその車に残される。だからこそ、去ったヤツらのことを考えてしまうわけで。最近の安直なラストの予定調和は胡散臭いだけで、逆にそれで悲しくなる。今の日本映画って、全部とは言わないけれど、あまりにも非現実で嘘だらけ、嘘っぱちが多すぎるでしょ? 外国に行って指揮棒振って、みんなで「良かった良かった」と言われても(笑)。人生の憂さ晴らしにもならないし、現実に戻って忘れてハイお終い。



蛇足とは思うけど、一応→アメリカン・ニューシネマ



それにしても目に付くのは「暴力だけをファッションにしてる子供騙しの嘘っぽい映画」とか「外国行って指揮棒振って」とかっていう点で、ほんと井筒監督ってこういうことさえ言わなけりゃなあと思うんだけど まあこういうとこが好きな人もたくさんいるんでしょうしこの人はこういう物言いしか出来ないんだろうから(キャラ作りだとしたらあまりにもハイリスク)仕方ない。


私は、ほんとはアメリカン・ニューシネマと呼ばれる映画(或いは幾つかの映画がそう呼ばれる事)にあまり興味は無い。
何故なら私自身が当時のアメリカについて全くの無知だから。
「卒業」は胡散臭いアメリカのホームドラマからの脱却、「タクシー・ドライバー」はベトナム戦争後の荒廃した社会に対する皮肉、「フレンチ・コネクション」は当時市民が抱いていた警察に対する不信感と、渦巻く人種差別の暴露。
そういったあれやこれやを、後から書籍などを読んで補完する事は可能だけど、それらを感覚的に理解することは出来ない。
「ワイルド・バンチ」「ダーティーハリー」「カッコーの巣の上で」「タクシー・ドライバー」…全部とても好きな映画だけどそれはアメリカン・ニューシネマだからではない。
私はこれらの映画の中で、ビショップが、ハリーが、マクマーフィーが、トラヴィスが、悪漢や無差別殺人鬼や権威や腐敗した社会に唾を吐き、立ち向かうからこそ好きなのだ。


「ヒーローショー」の主人公ユウキは立ち上がろうとしない。
最後まで流されて流されて、しまいにはあんなに嫌いだった、田舎に流れ着いて両親の仕事を助けるという選択をする。
確かにリアルかもしれない。結局現状に押しつぶされ、夢なんて見つからず、希望も無く、負けて故郷に帰っていく人間の方がよほど多いのかもしれない。
でもそんな社会を映すだけじゃ映画にならないんだって。
実際にあった事件をなぞらえて、「今現実世界で起こっているかもしれない」惨状を描いて、「クラスに一人か二人はいそうなフツーの奴」を主人公に配置しただけでは駄目なんだって。
その主人公が、自分を押さえつけてきたフラストレーションや怒りや欲望に我を忘れ、生涯一度かもしれない「人生に対しての反乱」を起こすからこそ、映画は映画たりうるし、観客達は奮い立つんじゃないか。


映画というのは確かに世相を映すものである。その背景に拠って立つものである。
でもそれだけでは駄目なのだ。主人公の、燃え上がる意思が無ければ駄目なのだ。
井筒監督はそのことを分かっていると思ってた。
だから私は「パッチギ!」が大好きなのに。


ついでだからはっきり言うけど、井筒監督は現代社会に生きる若者を見下している。
ほんとに、この映画に出てくる人間達を「現代のリアルな若者」だと思ってるって言うんならね。
実際に起きた事件をモデルにしていようがいまいがそこに説得力は無い。
ていうかリアルっていうのは実際にあったことかどうかってのをさして言う言葉じゃない。
リアリティってのは説得力だ。「起こり得る事件」「存在しうる世界」に対しての言葉だ。


ついでに言えば暴力描写もぬるいし、
救いの無いラストってほどでもない。
「この映画のラストがハッピーエンドだって勘違いしてる人がいるけど、何処見てんだ?」
という書き込みをオンラインで幾つか見たけど、
それは見た人がバカだとかそういうことじゃなくて
「救いの無さ」の描写が不完全なだけだ。
だから見ようによっては取ってつけたようなハッピーエンドにも見えてしまうんだよ。


何ともおさまりのつかない、イライラする映画でした。
この映画そのものにというよりは、この映画に対する井筒監督のスタンスや、
世の中での受け取られ方についてのイライラかもしれない。

こんなん全然リアルじゃねーよ。


面白くも何ともありませんでしたが、オススメです。
実際見てどう感じたかを私に教えてください。

関連エントリ

ま、作品は作品。監督は監督。
爽快だ!「パッチギ!」 


 


あ。ネタバレありなんで注意。







アル中の人に子どもを預けて、いざ子どもが迷子になったら「貴方を信頼してたのに」って何か違うくない?
アル中ってのは病気であって本人が悪いとか意思が弱いとかいう問題じゃないだろ。
悪いのは信頼したとか愛してたとかいう個人的感情で自分の子どもを他人に預けた母親であってさ。
第一うろちょろして勝手に迷子になったのはお前のガキだろうよ!

でも映画としては普通に面白かったですよ。
何よりジェフブリッジスかっこええー!





最近は映画の宣伝にツイッターを使うことが珍しくない。
作品名義のアカウントを取って、そこでメディア露出などの情報を呟いたり、
或いは映画を観た人の感想などにリツイートする。
その為ぽろっとツイッターで映画の題名などを書くと、その作品名義のアカウントからフォローされたりして
時折うっとうしい。

で、昨日観てきた「ヒーローショー」の感想をネットで探していたら
その作品アカウントのTLが引っかかった。
そこにあったツイートのうちの一つ。
どうやらツイッターで寄せられた意見に対するコメント。

ここまで深く読み解いていただけるとは...。この作品を世に出すことができて、そして良いお客様に観ていただくことができて、本当に嬉しいです!


良いお客様か…
それお前らが決めんのか?
いやまあそんな噛み付くほどの表現ではないか。

私は多分良いお客様にはなれないけど
まあツイッターじゃなくてブログで発表するから勘弁してもらおう。



無沙汰にもほどがあろうが!


どうもみなさんお久しぶりです。
生きてますか?と聞かれれば生きてるどころか映画見てます。そう答えます。ブログというもののテーマ上。


本来ならば書きさしの「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」について先にアップするべきなんですが、折よくリアルタイムに映画を観たもんでまずそっちを。

まあ、私がこれ観ない筈が無いんですよ!


あって無いようなもののあらすじ


インチキ美容クリームのセールスマンとかコールガールとかヤクザとかギャンブラーとかキャバ嬢とかインポのオッサンとパチスロ好きの嫁とかがそれぞれの部屋で騙したり騙されたり!

簡単に言えばパルプ・フィクションとロックストックツースモーキングバレルズのオマージュつーかスクラップつーか。
それぞれがそれぞれのしょーもない欲望や因縁にがんじがらめになって滑稽な一晩で失ったり得たり得たものを台無しにしたりするっていうそんだけの話。で。
こういった そんだけの話を語る上で重要なのは2つ。

1 それぞれの話がキャラ立ちしていること
2 最後に観客を唸らせるオチがついてること

で、本作品は1はともかく2がどうしてもちょっと弱い。
それぞれの小ネタはそれなりにまとまっているけども、1つ1つの関わりがほぼ皆無。
だから結局バラけた変な人達の話ってだけで終わっている感はある。

だからといってつまらない、という訳でもない。
1つ1つはそれなりに愉快だし、キャラ立ちは申し分無い。
ただなー。どうしても「やってる人達が1番楽しい」感は否めないんだよね。内輪的というか。
豪華なキャスティング、というのが1番の売りになってしまっているというのはある。

メイン(セールスマンとコールガールの話)にもっとクローズアップして他の部屋のネタを刻むとか、或いは更に密接にそれぞれのネタを絡めるとか。
もう一捻りあったら良かったんだけど。
ただ、こういう意欲的な作品は個人的には嫌いじゃないです。
絵とか音楽に対するこだわりも良かったと思う。
細部を作り込む情熱は感じた。

後は本筋が文句無しに面白ければ。

エロと暴力に意欲的な点は良かったです。
とりあえず。

生田斗真のトランクス姿 おいしゅうございました。
ダーヤマと璃子ちゃんカップル おいしゅうございました。
山崎真実のヨガポーズ おいしゅうございました。
玉山鉄二のチョコレートミントスーツ おいしゅうございました。


古田新太と池田鉄洋はもう少し効果的に使えたと思いますが、何だかんだ言いつつ結構楽しみました。


次回作に期待できる映画監督は貴重です。
堤幸彦に億単位の金を使わせるくらいなら、この監督に映画を撮らせる方がどんだけ日本映画界が豊かになるか分かりません。

ノーモア20世紀少年!
オススメです!



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