くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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ヒースジョーカーには無い、やけに生々しい怖さがニコルソンジョーカーにはありました。ジャックニコルソンって素で勘弁、みたいな人を演じるのが上手いね。シャイニングとか。
思えば去年のイブは会社休んで「レッドクリフ part1」を観ました。まあ寝たんだけど。
一昨年は確か「ラブ・アクチュアリー」を観たんだったような…うろ覚え。
で、今年は何を観ようかなーと考える暇もなく、あれよあれよの内に23日の夜。
あ、そういえばこないだDVD3枚3000円だった時何か買ったわ。と引っ張り出してきたのがこれでした。
監督はティムバートン。当然ながらゴッサムシティに漂ってしまうものすげーゴス感。
だがそれが良い!ということで!
一応あらすじ
眠らない街ゴッサムシティでは、横行する強盗や犯罪者を捕まえては消える蝙蝠のような姿をした男・バットマンの噂が広まっていた。
その日もバットマンはマフィアが現金強奪の為に現れたところを捕獲しようとしたが、現れたマフィアのジャックは闘いの最中硫酸の中に落ちてしまう。
敵とは言え、人を助けられなかった事を悔やむバットマン。
しかし死んだと思われていたジャックは、皮膚は漂白され、神経も完全に麻痺した状態で蘇る。常にきちがいじみた笑顔を浮かべた真っ白い顔をトレードマークに彼は「ジョーカー」と名乗り、ゴッサムシティを混乱のるつぼに叩き落とす準備を始めるのだった。
実は今まで、世間的には「本家」であるところのバットマンシリーズを全く観た事がなかった。
だから私にとってバットマンはマイケルキートンではなくクリスチャンベールだったし、ジョーカーはジャックニコルソンじゃなくてヒースレジャーだった。で、とにかくヒースジョーカーが私は大好きなので。好きっていうかもう信じてる感じなので。言ってみれば私にとってニコルソンジョーカーは、まあ下手したら偽物って感じだったんですよ。
でもこれしょーがないでしょ。出会う順番の問題だしさ。
でもまあ、観たいか観たくないかっつわれたら観たい。ティムバートンだし。みんなが面白いって言うし。あと2つのジョーカーを比べてみたかったし。
つーことで買ったんですが。
感想としては、いやいや!面白かった!
ゴッサムシティのおどろおどろしさとか、バットマンの武器や車に滲み出るジャンクっぽさがいかにもコミックリスペクト!って感じで良いですね。多分原作バットマンファンはノーラン版よりこっちのがしっくり来ると思う。
んでね。
「ダークナイト」大ヒットの折、そらもう猫も杓子もダークナイト大好き大好きな雰囲気の中、かつての映画版ファンや原作ファンからの「野暮な事すんじゃねえ」と言いたげな意見を時々耳にする事があって。
いや本当にそう思ってるかは知りませんよ。ただリアリティーを追求する事によりアメコミ原作の映画としてだけでなく、本格クライムサスペンスとしての価値を獲得した稀有な作品という評価を鼻白んだ様子で肯定するというか、「リアルなら良いのか?」という点で引っ掛かっているような、そんな印象を与える批評がいくつかあったわけです。
でまあ私はもちろん「何言ってんの」って思ってた訳です。
オリジナルファンはこれだから。みたいな。良いじゃん面白いんだから。みたいな。
でも今回こっちを観て、あの人達が言わんとしていた事が分かった気がした。
確かに、それだけで魅力的な完成された虚構の世界にリアリティーを挿入するのは野暮と映るかもしれない。その虚構を愛する者からすればなおのこと。
それを、虚構の世界とリアルな世界を横に並べ、こちらの方がリアルだから上等だ。と判じられたらたまったもんじゃないだろう。
何度か目にした「これ(ダークナイト)なら別にバットマンじゃなくても良いじゃん」という言葉の意味が漸く分かった。
確かに、バットマンを題材にせずとも「ダークナイト」は出来たかもしれない。まあでもそれは別にあの映画に限った話ではないし、バットマンを題材にしてリアリティーの追求に重点を置いた「ダークナイト」という映画が出来ましたよ。で何か問題あるの?という話でもある。バットマンじゃなくても良いなら、別にバットマンでも良いじゃん。というか。
まあ結果的に両方楽しかったので、私としては観て良かったって事で結論です。何よりジャックニコルソンのジョーカーが凄い!
生い立ちのエピソードも効いてますね。キリング・ジョークを思い出してちょっとしんみりした。
ほんでこの後にダークナイト観たら完璧。
イブの夜にオススメコンボ!!
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