くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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参った!
観たいな~と思っている内に時は過ぎ、あー見送りかな。と半ば諦めていたが偶然時間が取れたので最終日駆け込みで観てきました。
大人しくて賢い良い子、エスターを養子に迎えてみたら実はその子が…!
とあらすじを説明したら割とありがちに聞こえます。が。
いやいやいや!侮るなかれですよほんとに。
こういう物語で肝になるのは、「自分だけがモンスターの正体に気付いている」という立場に立ってしまった主人公が、いかにして周囲から置いてけぼられるかという過程の描き方だと思う。
エスターの正体に気付いている大人は主人公ただ一人で、子供達は既にエスターに弱味握られてて身動きが取れない。という状況にあって、
「何で誰も気付いてくれないの!あの子はおかしいわ!」
「いいや おかしいのは君だ。…少し頭を冷やせ」
「待って!待ってジョン!決して子供たちにエスターを近付けないで!」
「何を言ってるんだエスターも僕達の子供だろ?」
的な!(大興奮)
この過程が丁寧で、いやらしくて、念入りなら念入りなほど観客は主人公にシンクロして、周囲を容易に欺き主人公を陥れるモンスターに敵意を燃やす。と同時にモンスターにあっさり騙される周囲の奴等にもイライライライラするわけで。何て言うのか、この脳髄が痒い!みたいな感覚。
もどかしい…!みんなもっと主人公(私)の言う事ちゃんと聞いてよ!主人公(私)だけが本当の事知ってんのに!主人公(私)を信じてよ!ほら!ほら見ろ!主人公(私)の言う通りじゃ
………えー!!!
そそそそこまではー!!!
もうね。
神の目線を手に入れたつもりでブランデーグラス片手にソファにふんぞりかえってバスローブ姿で後は印篭を出すだけだと思っているお茶の間の観客をですよ!!!
足払いスパーンと決めて雲の上から引き摺り下ろして高山病になるくらいの高度を一気に下降させてソファーのスプリングが一本一本直線になるくらいのGを加えてバスローブの前を完全に開かせたところで助さん角さんが左右から同時に黄門様を袈裟懸けに斬り付けて画面一杯血の海にさせたところで血まみれの八兵衛通称ブラッディー八兵衛がうっとり目を細めて「カイ・カン…」って呟くまでをワンカットで見せるくらいの
暴挙!!!
いやあ…最高に楽しかった。
またこんな内容にも関わらず、子供に頼らず、子供のせいにせず作られているのも好感が持てる。
ラストまでしっかり楽しみました。怖いの好きな人には全力でおすすめ!
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