くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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今、ナウでヤングな腐女子の間では
岩波文庫から出ている「漱石・子規往復書簡」が大人気だ。
「だ」とか言い切ってるけど大丈夫だよその筋からの情報だから。
まあ夏目漱石の作品にそっちの萌えネタが多いという話は別に今に始まった事じゃあない。「こころ」とか良くそういう方向で語られてるのを目にするし。あと漱石作品に出てくる女性ってヒロインはあまりにも偶像的だしそれ以外の女は大抵露悪的だから何か両極端で親しみ湧かないんじゃない?あ、これいつものことだけど根拠とか全然無いから聞き流してね。
でも確かに漱石の文章で目を惹くのは男同士の会話にある。と思う。阿吽的な。テンポが良いんだなあ。台詞そのまま脚本に起こしたら小津安二郎の映画みたいになりそう。あのリズムは私にもかなり萌えですが。(聞いてない)
しかし今の萌えウエーブは留まるところを知らず、いつの間にか日本を代表する大作家たるご本尊にまで魔の手は及んでいたのでありました。まあ相手も相手なんだが。「朗君、妾と呼び合っていたセキシキ(漱石と子規の略称)萌え」とか「梅を活けて漱石が来るのをそわそわしながら待ってる子規カワユス」とか「30日間2人が同棲してた愚陀仏庵?きゃ~、ツアーくみたぁーい」とか「漱石タンの口ひげを一房口に入れてもぐもぐしたい」とか「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」とかネット上でのセキシキムーブメントはもうそらえらいことになっとるのですよ。まったくインターネットはパンドラの箱です。中で何が起こってるのかなんて傍からじゃ見当も付きません。
そもそも、死んだ人間の書簡なんていうプライベート極まりないもんを発表して良いもんなんでしょうか。プライバシーって、死んだ時点でなくなるもんなんですかね。ちょっと有名な人だったばっかりに生前の手紙を本にして刷られる、なんて考えると結構怖いもんがあるんですが。著作権だって50年は守られるというのに、閉じた世界でのコミュニケーションツールたる手紙なんてもっともっと長い間、というか永遠に守られても不思議は無いと思うんですがそこらへんどうなんでしょう。まあ実際出版されてんだから特に問題は無いってことになってんでしょうけど、自分の事に置き換えたらやってらんないですね。自分が死んだ後そんなことになってたら、多分あまりの恥ずかしさにもいっかい死にます。死因は憤死。
あまつさえ精神的死因にさえなりうるその書簡を読まれた上にホモ妄想されている漱石タンと子規タンには同情を禁じ得ないわけですが、逆にそこまで深い業を湛えた往復書簡って一体どんなもんなんだろうという好奇心も少なからずあり…そもそも純粋な文学的興味も無いではなく、漱石と子規の交友関係については江藤淳や他の評論家などもテーマにして本を書いているわけであるからして云々つーかもう良いよまだるっこしい分かったよ正直に言うよ
本屋3軒はしごしてゲットだよやったね★
萌~え~る~ゾォ~いや嘘まだ2ページくらいしか読んでない。ちゃんと読んだらまた書きます。
ついでにこっちも買ってみた。気になってはおりましたので。
しかし「こころ」より「行人」のが萌えるだろ常考。
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