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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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明日から留守にしますんで
観た映画の感想をちょろちょろっと。

パリ空港の人々

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飛行機に乗り、空港に着いて、旅券(パスポート)を確認されゲートを出て初めて 我々はその国に入国したことになる。つまり空港には、その国ではなく、かといって他のどの国でもない、言ってみれば空の上であるとも言えそうな「どこでもない場所」が存在するのだ。出発口、到着口の向こうがそれである。この映画は 旅券不所持、国外追放、逃亡など、さまざまな理由で入国を拒まれた結果、パリ・シャルルドゴール空港の「どこでもない場所」に集い、トランジット待合室でひそやかに生活を営む人々の話。数奇な運命を背負った「パリ空港の人々」の奇妙な生活と不思議な連帯感や、滑稽なまでに融通の効かない空港側の人々、そのお役所仕事に振り回される可哀想な人など、あらゆる「人間」を丁寧に描写しながら、「立ち止まっているのは結局 ルールや法律のせいじゃなく、自分自身が足を止めているからだ」という一点を描き出している。このテーマをポジティブに捉えれば、「一歩を踏み出すのは自分の勇気だ!頑張ろう!」になるんだろうけど、踏み出さないのにも自分の中に理由があるんだよね。という点を描いているからこそこの映画は素晴らしい。空港から一歩も出た事の無い人や、長いこと空港にいてフランスの景色など忘れかけてしまった人に 主人公がパリの景色を コップや皿などを使って再現するシーンは、観ていて泣きそうになった。

バタフライ・エフェクト

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主人公の青年には、幼少時より時折 記憶の抜け落ちる事があった。ある瞬間から暫く後の瞬間へ ワープしたように感じられ、その間の事は何も覚えていないのだ。そして大抵記憶が抜け落ちるのは、陰惨な事件や悲しい事故にリンクする寸前の数分間だった。しかしそれも成長するにつれて回数が減り、やがて最後の記憶欠損から7年経ったある日、主人公は突然過去の欠損している過去を埋めあわせ、修正する能力を手に入れる。その力を使って、幼い頃の過ちや間違えた選択などを正し、自分や友人の人生をより良いものにしようとし始めるのだが、過去を変えてしまった事により あらゆる思いがけない悲劇が生じ始める。
割と昔からモチーフとして用いられるテーマで、今までも映画に限らずアニメや漫画などでこういった話は作品化されてきましたよね。って感じではあるが、映画の最初から最後までこのネタ1本!という潔さは買いたい。
え、偉そう。(自分の感想が)

夕凪の街、桜の国

これちょっと長くなるので後日


ということでニ作品。

パリの人々 ☆☆☆
バタフライ・エフェクト ☆☆

今年最後に観た映画は何になるかな。楽しみ。


 

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漢映画にはぴんと来なかった私でも
こっちなら分かったお。


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ホット・ファズ!
いやー待ちくたびれた。やっと観れましたよ。

そのあまりの有能ぶりを上司から妬まれて、ド田舎のサンドフォート警察署に飛ばされたエンジェル捜査官。やる気の無い同僚に囲まれてストレスの溜まる日々だったが、次第に田舎町で奇妙な事件が起こり始める。気の良いデブの相棒、ダニーと協力しあい エンジェルはサンドフォートを守れるのか!?といった感じのお話。

エンジェル捜査官は頭の固い熱血ポリスで、警官なのに「バッド・ボーイズ」も「ダイ・ハード」も観た事が無いし、酔うのが嫌だからと 街で唯一のパブに行ってもラガーではなくクランベリー・ジュースを飲む。こんな人間なので、田舎でのんびりやってるルーズな同僚とうまくいく筈が無い。都会から来たエリートに向けられるやっかみ、嫌味、いやがらせにも屈さず自分のやり方を通そうとするエンジェルに対し、相棒のダニーは肩の力を抜け、とアドバイスする。このシーン、凄く好き。

「あんたはいい刑事だよ ただ切り替えを覚えなきゃ 頭が固すぎるよ」

「それが問題だ やり方が分からない」

「教えてやる」

そう言って、ダニーはクロゼットの扉を開く。と、中にはずらりと見事に並んだDVD!ダニーは筋金入りの映画オタクだったのだ。彼はエンジェルに、秘蔵のDVDコレクションの中から「ハートブルー」と「バッド・ボーイズ2」を選び、パッケージを見せて聞く。

「どっちにする?」

「俺に合いそうなのは?」

「そうじゃない、どっちを先に観るかって聞いてんだ」

「…マジかよ」

ちなみにハートブルーってのはキアヌリーブス主演のアクション映画。
この劇中にある、キアヌリーブスが友人である銀行強盗を撃とうとするが、結局撃てずに叫びながら空に向かって銃を連射するシーンがダニーのお気に入り。

この映画の舞台、サンドフォートは本作の監督であるエドガー・ライトの故郷がモデル。
劇中で大銃撃戦の舞台となるスーパーマーケットは、実際彼が働いていた店を使って撮影したとか。

事故が多いかわりに事件など全くといって良い程起こらない街、サンドフォートで、「父親も警察官だったから」という理由で警官になり、退屈な業務とパブ通いとアクション映画だけの日常を送っていた彼は、ロンドンから来た敏腕警官、エンジェルとの出会いにより生まれ変わる。
もちろんエンジェル自身も、ダニーとの出会いによって変わって行く。この2人が互いに影響を受け合い、大事なことに気付いていく過程がとても丁寧に描かれている。この映画が爆発、銃撃、ギャグ満載の完璧娯楽作品でありながら これほどまでに評価が高いのは、ストーリーや伏線の回収、脚本がきちんと練られているからだと思う。

とはいえ基本はギャグ映画。そのギャグも非常に細かい。カメラアングルから間の取り方まで、まさに絶妙。
しょっぱなのエンジェル警察官がロンドンの上司から転勤を命ぜられるところから既に爆笑であった。
正月に超お勧めのハイテンションムービー。って感じでお勧め。すぐ観て欲しいです。

同監督のジョージ・A・ロメロリスペクトなゾンビ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」も既に予約済み。観たらまた何かしら書きます。


ホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン ☆☆☆☆☆

しかしこの邦題は 俺達シリーズの影響を受けているのか人気にあやかろうとしているのか。どっちにしろ初めてこの題名見て借りた人は実際観てみて「ウィル・フェレルが出てないじゃないか!」とか怒り出したりしないんだろうか。それにしてもこういうコメディ映画の邦題ってことごとく酷いなぁ。「スーパーバッド~童貞ウォーズ」みたいだ。そういえば「スーパーバッド」も男子映画だよね。




関連エントリ

私が分からなかった漢映画について
漢映画を見て思う 「エグザイル/絆」









例えば小学校、中学校、いや高校で、男子が何人か集まって楽しそうに喋ってたりはしゃいでたりするのを見ると 何とも言いようの無い疎外感を感じたりするものであったりもしました。
楽しそうで、でも入れない。何がそんなに楽しいんだろ。みたいな。
この映画は私にとって、まさにそれ。学生時代の男子一群そのものであります。

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組織のボスを殺そうとしたかどで国外に逃げていた男、ウーと
再び組織のシマに戻ってきた彼をボスの命令で追う男たち、ブレイズとファット。
更にウーを守ろうとする男たち、タイとキャット。
この5人は組織に入った頃からの仲間だった。
久しぶりの再会を喜びながらも、それはそれこれはこれ。
必ずウーを殺すと宣言するブレイズに
ウーは「死ぬ前に、妻子に金を残してやりたい」と言う。
彼の願いに4人の男達も協力して
裏社会の仕事を請け負う事になったが…
てな感じの香港アクション映画。
映像美とハードな銃撃シーン、そして何より
「男同士の友情」をクールに描ききった傑作。
というのが巷での評価です。
とにかくこの映画の監督、ジョニー・トー人気というのは
一部で凄まじいものがあるみたいで
今作ももちろんジョニー・トーファン達大絶賛の出来と。

始まりは、ウーが再び街に戻ってきたところから。
ウーの妻と子供がいる家を4人が張っているところに
家具一式を載せたトラックに乗ってウーが帰ってくる。
彼を追いかけてブレイズとタイが家に入り
そこで展開される激しい銃撃戦。
そのさなかで、火のついたように赤子が泣き始める。
その声を聞いて赤子にお乳をやり始めるウーの妻。
妻子の傍らに歩み寄り、乳を飲むわが子を見つめるウー。
 いつともなく 銃撃は止んでいた。
やがてウーが旧知の友人達に声をかける。

「とりあえず 座って話そう。」

4人は家具を家に運び入れ、銃撃戦で破損した壁や鏡を修復する。
新居が出来上がると、5人と妻で一緒に食卓を囲む。
飲んでいたスープに違和感を感じたブレイズが皿にスープを吐き出すと
弾丸がころん。と皿に落ちる。
鍋に銃弾が直撃して、中に入ってたのだ。
6人は大いに笑う。

始終こんな感じである。
敵対しあいながらはしゃぎあって、ふざけあって、喧嘩してたと思ったらまた笑ってる。
女の目から見たら完全に異星人。
この空気感、男の人だったら分かるんだろうか。
でもこの異質さ、観てて悪い気はしない。
ただ悔しい。私はここには入れないからである。

この映画は「様式美」である、という評を何箇所かで目にしたが 全くその通りだと思う。
様式美っていうのは言い換えると「要するにそういうもんよ」ってことで、そこに突っ込むのはただの野暮になってしまう。
缶を撃ってそれがぴょんと飛び、もう一度撃つと回転し、もう一度撃つと相手に缶が当たるとかそういう事について「おかしいだろ!」って言うのは野暮。そういうもん!
そういう映画。

例えば「んなことしてねーで早くウーの妻子助けに行けよ」とか
「とっとと仇取りに行けよ」とか
「笑ってる場合か」とか
言いたいことは山ほどあるんだけど
そういうのは、言うと野暮なの。

だって男ってこういうもんだから

そういう映画。
多分そういうことだと思う。分からん。
まあ久しぶりに男子の集いを目にしまして
ちょっと懐かしい疎外感を味あわせていただきました。

でもわかんなかったので星二つ。
だって私女だもの。

エグザイル/絆 ☆☆


会社休んで映画見に行きました。
クリスマスだったんで。
つって!つって!
でもレッドクリフだけど。
(クリスマス関係ない)
途中ちょっと寝たけど。
(行った意味無い)
クライマックス見逃したけど。
(ちょっとじゃない)
まーまー…あれっすよ。面白かったっすよ。
…寝たけど!いやほんと!
もっかいちゃんと見たい!

でまあ 今回歴史モノじゃないですかー。
いくら「鳩・教会・二丁拳銃」がトレードマークのジョン・ウーでも今回ばかりは出ないのかなーアイコン。と思ってたらがっつり鳩飛んでました。ワロタ。しかも物語上結構重要な役割で飛んでた。
あと二丁拳銃は無かったけどスローモーションは相変わらず超多用。いつもの血しぶきが雫に見えるスローモーション。
あと役者さんでは、トニーレオンと金城武は有名だから置いといて、「さらば、わが愛~覇王別姫」で小楼を演じてたチャン・フォンイーという人が曹操役で出てた。あと中村獅童出てたのねー。知らなかったよ。誰役だっけ…と思って調べたら「甘興(甘寧をモデルにした架空の人物)」て!架空かよ!何かこの人こういうの多くない?「新撰組!」でもそんな感じじゃなかった?いやうろ覚えだけど。
しかし金城武も中村獅童も、日本語より中国語の方が演技上手に見えたよ。でもこれ現地の人からすると「へたくそな中国語喋りやがって 中国人使えよ」とか思うのかなー。「ブラインドネス」でも思ったけど、やっぱ言語が違うと演技の上手下手が曖昧になりますね。

あとまーこれは完全な好みの問題なんですけど、私三国志を齧った程度に読んだだけですが 登場人物では張飛が好きなのね。こう、いかにも無骨な感じの豪快な男っていう。豪傑!みたいな。ちなみに「項羽と劉邦」では劉邦の次に夏侯嬰が好き。劉邦を「兄貴ぃ!」みたいに慕ってて超カワイス。

あ、こっから脱線です。

司馬遼太郎の小説「項羽と劉邦」での夏侯嬰には押しかけ女房のカンカン(女偏に間)という人がいるんですがこの人が結構積極的で、いくさの真っ最中である夏侯嬰を追いかけて戦場について行き、力業で彼の女房になってしまうというくだりがあって、そこでは「西方の胡人のようにひざを組んですわっている」大男の嬰と、その上にすそをたくしあげてすわっている小柄なカンカンを例えて「蝉が木にとまっているように見えなくもない」なんて描写されてて 嬰でけえええええなんつって興奮することしきりですよ。木て!
で、この手のタイプで譲れないのは「色事に関しては小学5年生並」という点であって、上で引用した箇所では嬰はカンカンを狂うほどにいとおしく感じていながら、「自分が淫事をおこなっているという意思きを自分のなかからおしのけつづけるため」に、カンカンに対して

「人間は、人の世でただ一つのことしかできない。李三爺(カンカンの父で嬰の恩人)は、馬を通じてそのことをわしに教えてくれた。わしは劉邦さんについてゆくだけで世を了えるのだ」

と語ったりして、新妻のカンカンに(この人は、こんなときに、何をいっているのか。……)と思われてしまう始末。シャイ過ぎる!超カワイス。

脱線終わりです。

んで一番好きな張飛のビジュアルがどんななのかなってのは、やっぱりちょっと気になるところだったわけですが 今回の張飛はこんな感じ。

20080617_439143.jpg

ああ…またこういうイメージか…

まあ「張飛」で見つかる画像って大体こんな感じのばっかりなんで今更がっかりもしませんけど、何かさあ…せめて横山光輝版ぐらいにはして欲しいわ…

img10142103434.jpg

横山版。つーかなんだこの画像。

まー、とりあえずもっかい見たいです。ほんと。何か悔しいしさー。寝たとかって。

レッドクリフ ?????(保留)

英国王給仕人に乾杯! ☆☆

「英国王~」は、ひそかに気になっていたチェコ映画「厳重に監視された列車」の監督イジー・メンツェルの新作だと聞いて見に行きました。主人公が愛せない。この一言に尽きます。でもスパイス効きすぎた社会風刺は好みでした。いろんな意味で生々しい描写あり。見に行く人は注意。


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新しいパソコンようやくネット開通つーことで
ジョーカーさんからお祝いのメッセージをいただいたよ!バカ!(自分)
いやー良かった良かった。一時はどーなることかと思った。
ということで!!


ナイロビの蜂 ☆☆☆

レイフ・ファインズはハリソンフォードに似すぎだ。

地獄に堕ちた勇者ども ☆☆☆

ルキノ・ビスコンティのドイツ三部作 その一作目。
ヘルムート・バーガーの美しさったら、もうほんとに…
 

こんなことしてる間に年賀状でも書けっつー話なんだよね。
もーほんと毎年毎年不精が災いするわ…
人間まめなのに越した事無いですよほんと。
 

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