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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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時々一緒に映画を見に行く同僚が興味を示したので行く事になったんだけど
私はその映画の予告を2度程観てて知っていたので

「多分つまんないよ。観に行くのはいーけど」

と答えたらその人は

「えー多分面白いですって」

と言うので

「んじゃ賭けっか?」

つーことになりました。
別に金とか奢るとかそういうんじゃないんだけど
単純に心を賭けたわけ。


その映画ってのがこれ。

「ゼラチンシルバーlove」

zeratin.jpg

【あらすじ】

男は、ある依頼を受けて女を監視していた。
女の暮らす部屋と川を隔てたマンションの一室で、
女が部屋にいる間はひたすら120分のビデオカメラを延々と回し続ける。
依頼主の目的とは?女の正体とは?
少しずつ明らかになる女の謎に やがて男は翻弄されはじめ―

ッカー!

なんていうんでしょうか、この、溢れんばかりの
「別に観客に分かってもらおうとは思わない」感。
これはアートに造詣の深くない私が勝手に感じている劣等感が見せる幻?
否。断じて否。と思いたい。

しかもキャスティングは永瀬正敏と宮沢りえという思わせぶり。
更に宮沢りえが毎日毎日毎朝毎朝
ずーーーーーーっとゆでたまごを食べているんだけど
永瀬さんは宮沢りえがゆでたまごを食べているその
美しさのとりことなってしまう という
分かるような分からんような展開を見せます。
めっちゃゆでたまごを食べる宮沢りえの口元がアップでしかも何度も何度も映されるので
宮沢りえのほうれい線が他のどのシーンよりも印象に残っているという悲しさ。
まあそれはどうでもいい。


とにかくアーティスティックな、実験的な映画であったことは間違いない。
んで私はアート(笑)な映画はそりゃあんま好きじゃないけど
別にそういったもんがどれもこれもつまらないとは思っていないわけで
予告2回観た結果なぜこの映画を「つまらないだろうと思う」とジャッジしたのかは
その映画的な方向性如何ではなく台詞がださかったからです。
あまりにもださかったので覚えてしまいました。以下に引用。


「私も美しいものは好きよ たとえば…人が死ぬ瞬間の顔とか。」(宮沢りえ)

「素敵ですね 人生最高の瞬間に 消えてなくなれるなんて。」(天海祐希)

「ゆでたまごはお好きですか?ゆでたまごは、沸騰した300mlのミネラルウォーターに入れて茹でます。茹でる時間は、きっかり12分30秒。1秒の違いも許されません。」(永瀬正敏)


匂う。匂うぞ!こじらせた厨2病の匂いじゃあ!腐臭じゃあ!


もーね…セリフが生きてない映画は絶対つまらんですよ。間違いないです。
そしてグダな脚本は俳優も殺すんですよ。いかなる名優といえどまずい脚本の前ではまずい俳優にならざるを得ないんです。これは俳優さんが悪いんじゃない。と思う。

で、まあ、この映画もほぼ予想通り面白くはなかったんですけど。
ただ予想(危惧)していたほど酷くはなかった。とも思う。
もっと本格的に腐れた映画だと思っていたけど 一応のオチはついていた。
ごめんなさい。割とまともでした。


でもまー面白くはなかったので私としては完全に賭けには勝ったつもりで
「どーでしたか」って相手に聞いたらその人はふつーに

「いやー結構面白かったです。これ好きですね私」

とか言ってたので引き分け!引き分けェエエエ!
結局好みは人それぞれだねー。という緩い結論に落ち着きました。
なんだそりゃ!


あと「ゼラチンシルバーて何やねんまた雰囲気で題名つけやがってころすぞ」
とか決めつけて鼻で笑ってたんだけど後日調べたら
英語で銀塩(notデジタル)写真のことをゼラチンシルバーって言うんだって知って人知れず赤面。
何だ!何だ!意味あったんじゃん!ごめんなさいやぁああぶたないでぇえええええ

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ここ数日何回か述べました通り
意識的に三池崇史作品を続けて観ておりました。
D.O.A FINAL→龍が如く→殺し屋1と来まして
ある程度生れながらの探究心が満足したかな。というところで
メインディッシュ級のデザートが偶然にも私を待ち受けていた訳です。

スクリーンという名の皿に乗って。

eef5ab34.jpeg

これだ!

ヤッターマン!!!


えー私自身はドンピシャ世代ってわけでもないんですが、まあ人並み程度に知ってるって感じで。他に特に観るもんも無かったし、ちょうど良いので観てきましたよ。
いやーもーなんつーのかさーーーーー

三池崇史の映画ってどれもこれも結構異質なので、当たり外れが大きいというか 空振りかホームランのどっちかというか しかも一つの作品が空振りなのかホームランなのか、観る人によって意見が分かれるという曲者だ、というのが基本的な評価。日本のミスターロールシャッハと言えよう(言えない)

んで、私の乏しい三池経験から言うと

スキヤキウエスタンジャンゴ  ★★
殺し屋1 ★★
龍が如く ★★★
D.O.A FINAL ★★

まー総じてこんな感じ。平均星2つぐらいか。
ただ、上の作品すべてに共通して言えるのは、なんていうか「嫌いになれないなあ」感でして。
面白いか否かって言われると上の評価になるんだけど、じゃあ嫌いか?とか 二度と観たくないか?って言われると、「いやそんなことはない」みたいな。
もっかい観ても良いなあ。
テレビでやってたら観ちゃうなあ。みたいな。そんな具合。

んで「ヤッターマン」ですが。
うん。結構面白かったよ。
とにかく作り込まれた画面が凄かったのと、下品で馬鹿だったことがポイント高い。
お金かけてくだらない事をやる人は好きです。
ヤッターマンという題材にも、この姿勢は非常に合ってた。

f0c9527e.jpegそれと俳優陣の血がにじむような努力がスクリーンからも窺えて良かったです。アイドル(中学生らしい)なのに大股開きでヤッターワンに縋りついたり太ももをガンちゃん(桜井翔)に吸い上げられたり鼻血出したりしていた岡田杏里ちゃん(左)に助演女優賞をあげたい。凄いなあこの子。
もちろんジャニーズなのに中学生の腿に吸いついた桜井翔も凄いです。冷遇され続けても負けないアイちゃん(福田沙紀)も良かった。今考えるとこの映画、ドロンジョ以外の女の子は扱い的に酷かったな。まあドロンジョはドロンジョで可哀想な事になったりもしてたけどさ。

0cc6ba39.jpeg深田恭子のドロンジョは噂に違わぬ作り込みぶりで、やはりこちらも高感度高しでござる。この映画全般に言えることだけど、こだわるべきところにこだわり、かけるべきところに金をかけてるところが非常にクレバーだった。20世紀少年みたいに「くだんねーことに金かけてんじゃねー」と思わせないこだわり!細部まで作り込まれた映像!その労力たるや並大抵のものではなかったろうと思うのですが、フィルム内の何処にも製作者側の心・折れたポイントが見当たりませんでした。やりきった感じ。

常々思うのは、「子供向け」=「低レベル」ではないのだということ。
なおかつ「原作が漫画・アニメ」=「子供向け」という数式が、日本の映画業界には定着している気がしてなりません。
今はこういう時代ですし、日本はこういう国ですので、漫画なんてそれこそ子供から大人まで読んでる訳だし。
原作が漫画だから、アニメだから、子供向けの映画を作る。なおかつ子供向けってことは要するに「大人が観ても面白くなくても許される映画だ!」…って本気で思ってるとしか思えないよな作品が恥ずかしげもなくちらほら上映されてるのでほんとびっくりですよ。まさかだよね?力及ばず駄作になっちゃってるだけだよね?

ほんといろんな意味でやりきってる日本映画にはあまりお目にかかれない昨今(特に漫画やアニメが原作となるとほんと9割は駄作なので嫌になる。アメリカにおけるアメコミ映画のクオリティと比べると泣きたくなるわ)
この「ヤッターマン」は結構観ててすっとしました。
三池流デザート、まことに美味しゅうございました。
割とお勧め!


追記

この後「クローズZERO」も借りて観たんですが、こっちもなかなか。
小栗旬って人を初めて「かっこいいかもー」と思いました。
こっちもお勧め!


ブルーレイさんが勝手にとっといてくれた「MI3」を観た。映画自体はどーでも良い感じだったけど、私は悪役で出てたフィリップ・シーモア・ホフマンが大好きなのでそれだけで楽しめた。この人凄い良いんだよ、何かすげー大規模な悪い事考えてそうなところが。一昨日映画館で観て来た「ダウト~あるカトリック学校で~」でも最高だった。

mission-impossible-3-4.jpg

悪役にこの金髪デブを持ってくるあたり渋いねぇ~オタク全く渋いぜって感じなんだが、この映画シーモアさん以外のキャスティングもかなり面白かった。まずトム・クルーズの所属してるスパイ組織IMF(国際通貨基金と同じ通称だ)の職員役でサイモン・ペッグ。「ホット・ファズ」のエンジェル捜査官で後に注目を集める役者さんだ。こんなメジャーな映画にも出ていたなんて!かなり驚き。

mi3peg.jpg
写真手前がサイモン・ペッグ。「ホット・ファズ」の時よりちょっとふっくらしている。

そしてトム・クルーズの激・悪人面上司にローレンス・フィッシュバーン。

MI3_brassel.jpg

この人は「マトリックス」のモーフィアスだ。すげー!マトリックス以来初めて見たよ(失礼な)
「ドーン・オブ・ザ・デッド」では主役を演じているらしい。まだ観てないんだよなーあれ。

そして一番びっくりしたのがこの人。
トム・クルーズと一緒に戦うイケメン、ジョナサン・リース・マイヤーズ。

MI3_declan.jpg

この名前…絶対どっかで聞いたことがある…誰だっけなああ。と考えてみたけど全く思い出せなかったので検索してみた。→wiki

1996年の『マイケル・コリンズ』や1998年の『ベルベット・ゴールドマイン』で注目を集める。


ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
「ベルベット・ゴールドマイン」!!!!
あのオカマかああああああああああああ!

img55471629.jpg観た観た…超懐かしいよ。高校生ぐらいだった気がする。当時は単館系映画の全盛期で、「トレイン・スポッティング」を観て当然のようにユアン・マクレガーにお熱だった私は彼が出ているから、あとなんかおしゃれっぽいからという理由でこの映画を観たのだった。が、いざ観てみたらユアンは太っててケツアゴになっちゃってるし、ジャンキーのバンドマンという役柄の故か野外ライブステージで全裸になって踊り狂うシーンとかもあったりして、結構げんなりしてしまったのを覚えている。映画の内容もわりと暗かったしさあ…この映画はグラムロック全盛の頃、綺羅星の如くデビューして凄まじい人気を手にしたかつてのスターが、いつの間にやら忘れ去られ、それでもなおショウビズ界への未練を断ち切れずに生きていく姿を描いていて、その堕ちたスターを演じたのがジョナサン・リース・マイヤーズ。劇中のブライアンはかつての自分を脱ぎ棄ててごみ箱にポイした挙句、ダサダサロックンローラーとして生まれ変わり全く違う人種からチヤホヤされる事を選んでしまったけども、ジョナサンは着実にキャリアを積み重ね、俳優として誠実に生きていたのだなあ…なんて考えると感慨深いじゃありませんか。昔より全然かっこよくなってたよ!


ちなみに この「ベルベット・ゴールドマイン」で狂言回し的役割を振り当てられた新聞記者・アーサーを演じていたのはクリスチャン・ベール。言わずとしれた後のブルース・ウェイン。バットマンですね!
この映画の監督 トッド・ヘインズは当時「KIDS」という映画で注目を集めていて、私もそれ観たいなあとずっと思っているんだけどまだ未見。いずれ観たら感想のひとつも書こうかと思います。

↑すいません全然違ってた。「KIDS」の監督は写真家のL・クラーク。製作総指揮はG・V・サントで、先日のアカデミー賞で主演男優賞を獲ったショーン・ペンの出演作「MILK」は彼の監督作品。

全然期待していなかった映画で、思わぬ色々を思い出してしまった。
大収穫。ありがとうトムクルーズ!

あ、最後にもひとつ!
「MI3」の監督、J・J・エイブラハム。オープニングのクレジット見て「なーんか最近聞いたなこの名前」と思ったら「クローバーフィールド/HAKAISHA」の仕掛け人でした。納得。


2回連続で記事が消えたマドンナの元旦那が作ったまともにかっこいい映画はスルーして、その後に観た全然まともじゃない上にかっこいいかどうかも分からない映画について書きまする。

もともと私はこー見えても女なので、男汁ギンギンの世界観が屋台骨を支えているような、結構チャチな、安っぽい、いわばありがちなサクセスストーリーに「男」という名のゼラチンをふりかけて力技で固めたかのような、男同士の友情!とか兄弟の誓い!とか背中を任せあう仲!とかそういうグルーブ?バイブ?からは最も遠い所にいる者として責任を持って「ごめん あんまわかんない」とライトに且つ確実にNOを突き付けることには定評があります。

ここで触れたように、世の男どもがこれを好きなんだろうなってのは分かる。男同志って良いねえ楽しそうでさ。とも思う。でも残念ながら分からない。何故って自分が女だから。という諸事情に加えて、自分がこれを「分かる」って言っちゃダメなんだろうな。ってのも正直な気持ちだ。だってこれは男たちの物語なんでしょ?男同志の、友情、絆、そういったもんを描いた映画なんでしょ?それに女である自分が土足で踏み込んでって、男たちが組んでる円陣に割って入り無理やり自分も一員になろうとしちゃ ダメでしょやっぱ。人間は空気を読む生き物です。せっかく男の子たちがキャッキャ言いながら一体感を味わってるところに女が入ってって 良いよねー!凄い分かる!ほら、私も結構男の子っぽい趣味の子だし(笑)少年漫画読むし(笑)結構女の子と話してても、「何か男の子みたいだよねー」とかいわれちゃうんだよね!だから仲間に入れて!とかのたまったら、あれでしょ。台無しですよ。

なので今回も私は空気を読もうと思う。三池崇史監督作品!主演哀川翔!と竹内力!どこをどう切っても男印。うん。分からん!!全然どこが良いのか分からん!

ただ今回が前回(エグザイル/絆)と違うのは、果たしてこの作品が「男の好きな映画」なのかどうかさえ分からないという点である。

舞台は24世紀の横浜。一人っ子どころか「子作り禁止政策」が敷かれた独裁体制の下にあるこの街に現れた謎の男(哀川翔)。ガラの悪い男(竹内力)に率いられた武装軍団(警察らしい)に包囲された子供を救うために立ち上がると、警察官の一人が放った弾丸に手をかざした。握ったその手を開くと 弾丸がぽろりと落ちる。それを見た竹内力が一言。

「レプリカント…!!」


まさかのブレードランナー。
ここで噴いた。

DOA.jpg
全くレプリカントに見えない哀川翔

まあその後は戦闘あり裏切りあり擬似家族ありでなかなか堪能できるのですが、そんな積み重ねもラスト数分でぶっ飛ぶ感じ。多分こういうのを狙って作ってるし、狙ってる割にはあざとくないのも意外と好感が持てました。
こんなとんでもない話なのにストーリー構成には矛盾がないのも好印象。
何よりブレードランナーでは実現しなかった「レプリカントVSレプリカント」をクライマックスに持って来ているのが良い。
その結末については何も言えねーけど。

あと、他のキャストほとんどが中国語?をしゃべってて、哀川翔と竹内力は日本語をしゃべってるのに、何の説明もなく会話が通じているのも良かった。妙な説明入れたり、へたくそな日本語やへたくそな中国語をしゃべらせるよりよほど良い。こういうとこは意外と映画的だよなー。映画そのものは全然映画的じゃないのに。

つーことで。まとめますと。
面白くはないです。ただ、印象は良い。なんつーか、嫌いじゃない。って感じ。
んでもう分かるか分からないかって話では別にこれ「男だから分かる」とかじゃないな…男の人でもこの結末に唖然とする人はするだろうし 怒る人もいれば、笑って許せる人もいると。そういう感じなので、逆に女性も安心して観れる漢映画かもしれない。…ただ別に面白くはないよ。(しつこい)

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