くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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夏休みもらって高知に帰ってました(いつも思うけど別に高知は私の実家ではないので帰っていたと言うのはおかしいのだが他に言い様も無い)。
あちらでは今回時間が無くて映画を観れなかったので、何か観たいよ何か観たいよー。という思いが溢れそうなのをケータイから感想を書く事で精神的均衡を図ります。
ネタはまんをじして「おろち」!!
まず言いたいのはですねみなさん覚えてらっしゃいますでしょうか、当ブログで赤ん坊少女映画化に触れた際に私はこう書いていたのです。
「おろちとか映画化されないかなー。あと14歳」
すげ!大当たり!
つーことで、さながら人の営みをずっと見続けてきたおろちと対を為すかの如く未来を見通してしまった私がこの映画について書かずして一体誰が書くというのか!とか言いながらロードショー見逃してずるずると手を出すのが遅くなり…まあ今月の頭に漸く観たわけですが。
まず原作「おろち」ですが、これは楳図かずおのホラー漫画で、おろちという名の人ならぬ少女が、人間の生活に関わり、彼らがその執念や欲望、愛憎によって翻弄される様を見届けては去って行く、その繰り返しを連作で描いた作品。その中の「姉妹」という話がこの映画の下敷きになっています(「血」という話をそこにミックスしているらしいのですが私は「血」を読んでないので省略)。
で、「姉妹」という話は 呪われた家系に生まれた美しい姉妹の悲劇を描いた名エピソードなんですが…これネタバレになるよなあ。まあ仕方ないか。
呪われた家系というのは、一定の年齢になるとその美しい容姿が醜く崩れ始めるというもの。原作では「18歳を境に」という設定でしたが、映画版では30代前後ということになってました。
美貌に恵まれながら、その美貌が失われる日を今か今かと恐れながら生きている姉妹。
しかし、ある日驚愕の事実が明らかになる。
その事実とは、妹が貰われ子だったということ。
それが判明した日から、姉妹の関係は目に見えて狂い始めるのでした。
![11.jpg](http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7f1be5a0fed7ab44ddd8e6a17783effd/1249998053?w=250&h=153)
とにかく、この映画の出色は姉・木村佳乃と妹・中越典子のキャットファイト。運命共同体であった筈の妹が、ある日突然に一人だけ地獄から掬い上げられる様を間近に見せつけられた姉がきたす狂気と、それを甘んじて受け入れるしかない妹。愛憎入り交じった連日連夜の闘いはとにかく圧巻の一言です。
妹の髪を引っ張って覆いかぶさり
お前だけが!
お前だけが!
お前だけが美しいままだなんて!!!!
と叫ぶ木村佳乃が最高。
更に映画オリジナルとして書き加えられている設定があって、それは姉妹の母がかつての大女優であり、姉妹にも幼少時から芸能の教育を施していたというもの。その結果なかなか芽が出なかった姉と違い妹は早熟の才能を発揮してちびっこ歌手になり、一世を風靡したが、やがて人気がすたれ今は反対に人気女優となった姉のマネージメントをしています。
この設定により姉妹間にある感情の捻れに凄味が増し、衝撃のエンディングにもより迫力が…いやいや。これ以上は言えませんが!
とにかく出演している女性陣、木村佳乃と中越典子、それからまばたきもせずに「新宿烏」(楳図かずお作詞)を歌い上げるという珍シーンを演じ切ったおろち役の谷村美月が素晴らしい。
![5.jpg](http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7f1be5a0fed7ab44ddd8e6a17783effd/1249998045?w=250&h=196)
それからジャケットの写真が美しい!と思ったら蜷川美花の撮影らしいと聞いてびっくり。あの人の仕事あんまり好きじゃないけど、あれは良い。
いかにも色物映画といった装いの作品ではありますが、侮るなかれ。夏の夜にはぴったりの、耽美ヒューマンホラーに仕上がっております。
往年の大女優を演じた木村佳乃のクラシックな美しさと、今までに無いエロティックな匂いをちらりと匂わせる中越典子。そしてろくでもない女たちに振り回される無表情な美少女谷村美月すべてよし!
もっと評価されるべき映画だと思う。
おすすめ!
あ、14歳は連続ドラマでお願いします(あきらめていなかった)。
あちらでは今回時間が無くて映画を観れなかったので、何か観たいよ何か観たいよー。という思いが溢れそうなのをケータイから感想を書く事で精神的均衡を図ります。
ネタはまんをじして「おろち」!!
まず言いたいのはですねみなさん覚えてらっしゃいますでしょうか、当ブログで赤ん坊少女映画化に触れた際に私はこう書いていたのです。
「おろちとか映画化されないかなー。あと14歳」
すげ!大当たり!
つーことで、さながら人の営みをずっと見続けてきたおろちと対を為すかの如く未来を見通してしまった私がこの映画について書かずして一体誰が書くというのか!とか言いながらロードショー見逃してずるずると手を出すのが遅くなり…まあ今月の頭に漸く観たわけですが。
まず原作「おろち」ですが、これは楳図かずおのホラー漫画で、おろちという名の人ならぬ少女が、人間の生活に関わり、彼らがその執念や欲望、愛憎によって翻弄される様を見届けては去って行く、その繰り返しを連作で描いた作品。その中の「姉妹」という話がこの映画の下敷きになっています(「血」という話をそこにミックスしているらしいのですが私は「血」を読んでないので省略)。
で、「姉妹」という話は 呪われた家系に生まれた美しい姉妹の悲劇を描いた名エピソードなんですが…これネタバレになるよなあ。まあ仕方ないか。
呪われた家系というのは、一定の年齢になるとその美しい容姿が醜く崩れ始めるというもの。原作では「18歳を境に」という設定でしたが、映画版では30代前後ということになってました。
美貌に恵まれながら、その美貌が失われる日を今か今かと恐れながら生きている姉妹。
しかし、ある日驚愕の事実が明らかになる。
その事実とは、妹が貰われ子だったということ。
それが判明した日から、姉妹の関係は目に見えて狂い始めるのでした。
とにかく、この映画の出色は姉・木村佳乃と妹・中越典子のキャットファイト。運命共同体であった筈の妹が、ある日突然に一人だけ地獄から掬い上げられる様を間近に見せつけられた姉がきたす狂気と、それを甘んじて受け入れるしかない妹。愛憎入り交じった連日連夜の闘いはとにかく圧巻の一言です。
妹の髪を引っ張って覆いかぶさり
お前だけが!
お前だけが!
お前だけが美しいままだなんて!!!!
と叫ぶ木村佳乃が最高。
更に映画オリジナルとして書き加えられている設定があって、それは姉妹の母がかつての大女優であり、姉妹にも幼少時から芸能の教育を施していたというもの。その結果なかなか芽が出なかった姉と違い妹は早熟の才能を発揮してちびっこ歌手になり、一世を風靡したが、やがて人気がすたれ今は反対に人気女優となった姉のマネージメントをしています。
この設定により姉妹間にある感情の捻れに凄味が増し、衝撃のエンディングにもより迫力が…いやいや。これ以上は言えませんが!
とにかく出演している女性陣、木村佳乃と中越典子、それからまばたきもせずに「新宿烏」(楳図かずお作詞)を歌い上げるという珍シーンを演じ切ったおろち役の谷村美月が素晴らしい。
それからジャケットの写真が美しい!と思ったら蜷川美花の撮影らしいと聞いてびっくり。あの人の仕事あんまり好きじゃないけど、あれは良い。
いかにも色物映画といった装いの作品ではありますが、侮るなかれ。夏の夜にはぴったりの、耽美ヒューマンホラーに仕上がっております。
往年の大女優を演じた木村佳乃のクラシックな美しさと、今までに無いエロティックな匂いをちらりと匂わせる中越典子。そしてろくでもない女たちに振り回される無表情な美少女谷村美月すべてよし!
もっと評価されるべき映画だと思う。
おすすめ!
あ、14歳は連続ドラマでお願いします(あきらめていなかった)。
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