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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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「チェイサー」しんどかったけど面白かったー…韓流映画って残酷描写容赦ねーな。あと汚物描写(「猟奇的な彼女」のゲロは凄かった)。


さて!
昨日「ぐるりのこと。」を誉めたけどもう一つの「歩いても歩いても」もすーごい面白かった。ていうか個人的には「歩いても歩いても」のが好き。



始まりは久しぶりに集まった家族の団らん。最寄り駅は京急三浦海岸。海がすぐそこまで迫って見える、坂の上の一軒家には老夫婦が住んでいる。
夫はその家で診療所を営んでいたが、数年前緑内障にかかり医者を辞めた。
妻は専業主婦で、一度も勤めに出た事がない。いつも家族が集まる時には、沢山ご馳走を作って子や孫に食べさせる。

その家に、それぞれ結婚して家庭を持った娘、息子が帰って来る。
自分の家族を連れて。

実はこの集まりには一つのちゃんとした理由があるのだが、子供たちにはそれぞれ別の思惑、しがらみがある。
娘は古い家をリフォームして同居する約束を両親に取り付けるために。
息子はバツイチ子持ちの結婚相手と連れ子を両親に紹介するために仕方なく。


いやあー。大したもんです。
家族、しかも久しぶりに集まった家族の、表面上はつつがなく運んでいるように見えながら、実際はあらゆる箇所に火種やささくれが潜んでいる会話が凄まじい説得力を持っている。
これが他人なら言わずに済ませるんだけど、家族なもんだからよしゃ良いのに言うんだよねー。んで言ったら相手に「そんな事どーでも良いじゃない」って言われてなおのこと腹立つの。
珠玉の会話集を抜き出そうかと思ったんだけど、もったいないからやめときます。是非本編を観て下さい。とにかくこの映画を支えてるのは脚本だと思う。
あと樹木希林の怪演とYOUの好演。まあ樹木希林は予想通りだけど、YOUはほんと意外に良かった。三人兄弟の紅一点という、個人的には非常に感情移入しやすい役柄でしたが、それらしい「基本フォローしつつも割とどうでもいいと思ってる」感が凄かった。良いキャラだ…
アベカンの、どーしょーもない見栄っ張りぶりも良かった。
あと食べ物が美味しそう。コーンの天ぷら食べたい!

何かほんと、「家族って…」と見終わった後は脱力って感じの気詰まりホームドラマ。「フロスト/ニクソン」よりも熱い会話バトル!この面白さは小津映画にもちょっと似ている。
日本人らしい、やな感じの「一応包みました」的な言い方が効いてます。
全力でオススメ!
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