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くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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まあこのブログでも無駄に書きなぐってきましたが私は新井浩文という役者さん(写真上)がことのほか好きでして。


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初めてこの人を見たのはしつこいくらいプッシュしている「青い春」という映画なんですが、それ以来気付いたら出ていたり気付かないくらいの端役で出ていたり出てると思ったら遠藤要(写真下)だったりしたわけです。

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改めて見ると別に顔が似てる訳でもないんだけど何故見間違えたのか我ながら不思議。後日ネットで調べたら私以外にも結構見間違えた人がいたので更に不思議。 ていうか可愛いなこの眼鏡。
はい閑話休題。


ここ最近も「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」でそれと知って声上げちゃうくらいの端役で出ていて、そのウォーリーぶりに近年ますます磨きがかかる俳優。それが新井浩文。

とにかく「出てたんかい!」度が半端無いので、それと知らず観に行く割合が圧倒的に多いのですが、この度珍しく最初から新井浩文が出ていると知った上で映画を観てきたので書きます。

あらすじ

エリザベス女王の双子の妹を母に持ち、カメハメハ大王の子孫を父に持つ米軍特殊部隊のジェットパイロット、ジョナサン・エリザベス・クヒオと身分を偽り女を騙し続けた男。そんな彼と、騙される女、騙されかける女、騙そうとする女。三者三様の人間模様、クヒオ大佐の行く末はいかに?

最後ちょっとあらすじっぽく〆てみました(照)
どうですか。そうですか。

んでまあ、正直がっつり笑うつもりで行ったんですが、映画本編はさほどコメディタッチという訳でもなく、結構しみじみと人間の愚かさを描き出していまして、まあそこがしみじみと滑稽で笑わせるんですが、なかなか味わい深く観ましたですよ。原作の小説より面白かったかな。私は映画のが好き。
原作の方とは展開も登場人物も全く違うので、実質的にはオリジナルの脚本ですね。

んで、ストーリー云々よりもこの映画で特に優れているのは、キャラ立てとキャスティングじゃないかと思う。

クヒオ役の堺雅人は、軍服を着た時のトホホ感が絶妙。小柄で肩幅もあんまり無いから多分似合ってないんだけど、更に駄目押しであの底が平たくて広い立派な制帽を被るもんだから背がより低く見える。それが良い。不自然に高い鼻は意外と似合って見えるから不思議。つーかあれどうなってんの?付け鼻?
トレードマークのニュートラルな半笑いも良いですねー。
結局この映画の中のクヒオ大佐って人にとって一番重要だったのは、金儲けでも女でもなくて自分が米軍特殊部隊パイロットになりきる事であって、つまりこの人の詐欺ってのは無理やりに自分の行っている軍人さんごっこに女を引っ張り込んで付き合わせるというそんだけのものなのである。そこいくと堺雅人の笑顔は「自分一人で軍人さんごっこにご満悦」なクヒオ像にぴったり合ってました。
幸薄そうな松雪泰子もナイスです。あの人不幸せオーラ出させたら他の女優には引けを取りませんね。影のある美人…三回生まれ変わっても手が届きそうにないフレーズです。


それとやはり満島ひかり!

「愛のむきだし」で観客の度肝を抜いた日本映画界のミューズ・満島ひかりですが今回も良いですよ。エロい!この子若いのにエロい!いや若いからか!?
むきだしでも共演していた安藤さくらとの会話も地味に笑えて良かった。

「ごめんね手伝ってもらっちゃって。何か奢るわ今度」
「今奢れよ」

ていう会話が地味にじわじわ来た。



さて…じゃそろそろ…良いですか…



新井浩文についてですが…



いやー近年稀に見る「全編を通して新井浩文が出てる映画」でした。いつぶり?まあこの映画登場人物少ないからってのもあるんだけど。


んで新井浩文演じるのは、松雪泰子演じる弁当屋の女社長の弟。彼自身あまりたちの良い人間ではなく、時折姉の職場に金をせびりに来る。で、偶然弁当屋の事務所でクヒオ大佐の電話を受け、あっさりとクヒオ大佐が詐欺師である事を見破ると、「姉貴の金は俺の金だから」と言ってクヒオ大佐に今まで姉から巻き上げた金を「俺に返せ」とゆする。


何とゆーか 天才。この役に新井浩文をあてがった人天才。もー超ぴったりですよ。これ以上のキャスティングは無いよ。
英語意外に上手いし。


金をせびりながらも「佃煮ちまちま作って儲けた金じゃなくてよぉ あるだろ何か、もっと簡単な金がよぉ。そっち盗めよ」とクヒオを諭したりするところなんか、「ろくでなしだけど悪人て程でもなく、かといって善人では決してない」というキャラ付けが良く出てて素敵。
でもクヒオから受け取った金(ドル札)が姉から騙し取った金だと気付いていながらそれはあっさり受け取るってゆう。良いねー。

佇まいが特殊なんだと思うんだけど。この人。どうも底の知れない、何かの間違いでヒーローにも殺人鬼にもなっちゃいそうな?まあ基本人相悪いからヒーローにはならんか…ジャイアン殺しちゃいそうなスネオつーか。
得体の知れない、それでいて非常にリアルな存在感を持った人です。

何て言うか、結婚詐欺師クヒオ大佐、を観に行ったにも関わらず、私の意識は完全に新井浩文演じる松雪泰子の弟(役名を覚えていない)に持って行かれてしまった。
良いなあ、あの人。詐欺でも良いから結婚したい。
以上。


え?何ですか?
映画の感想になどそりゃなりませんよ!!



関連エントリ

新井浩文について
→やっぱ良いわ 「青い春」

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隣に座った男がすっげー映画中に喋る野郎でもうほんっとサイテーだったけど観た映画が物凄く面白い映画だったらもっと台無し感強かったろうと思うので物凄く面白い映画って訳でもなくて良かった。


ちなみに「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」でした。
あ、でも別につまんなくもなかったよ!
最近のブームで邦画が大量に発表されている中に「映画自体が面白いか面白くないか、じゃない映画」が多すぎて戸惑うわ。

あらすじ
十人ギリギリの寛政大学陸上部が、キャプテンの決意と彼を信頼する仲間達の努力で見事、夢の箱根に大手をかける!以上!


とはいえ、撮影に先駆けて実際のランナーに劣らないトレーニングを重ねた出演者の人達は凄いと思います。
どのキャストも走りのフォームが綺麗で良かった。説得力のある画でした。

ただ致命的なのがストーリーとしてあまり際立つものが無い点。これはそもそも「駅伝」というスポーツがドラマチック過ぎるのも敗因の一つではないか。
劇中の箱根駅伝で起きた事全部実際に毎年起こってるもんね。

とはいえ今11月だから、あと2か月後には箱根駅伝やるし。お、ちょっと本物見てみるか。なんて人がいたら万々歳じゃないですか。ただ駅伝って凄い長いからやっぱり見てる内に飽きてくるんだけど。


まあ、総合して考えるにあらゆる意味で「ファンのための映画」だったかなと思う。キャストのファンか駅伝のファンか原作者のファンか。ファン以外の人間を引き寄せる力はあまり感じなかったかな。
演技が良かったのはやっぱりハイジを演じる小出恵介。ハイジって人が物凄く良い人、それも観てる側にあまり温度として伝わって来ない良い人の役で(っていうかこの映画全てに言えるんだけど、登場人物がどんな人間なのかとか、この人たちがどんだけ信頼しあってるのかとかがあんまり観客に伝わって来ないんだよ)、めったに怒ったり慌てたりしない懐の広い人間なんだけど、そういう、いわば底の見えない良い人を、いかにも「良い人」顔の小出恵介が演じる事で 逆に物凄い裏の顔を観てる側に想像させるという試みに成功してました。(言いがかり)
私、小出さんはすっげ悪い人の役をやれば良いと思います。一度。


あと原作者が原作者なんで、陸上部の面々を見ながら「あるんだろうなー、原作者公認の公式カップリング」と思ってしまうのは仕方あるまい。とりあえずニコチャン先輩とユキはガチだな。


でもこの映画を観る限り、男だけのコミュニティ内に生まれるかっこよさ、心地よさはあんまり上手に演出できていなかったように思う。かといって、女が夢一杯に描いた男の世界特有のべたべたした感じも無かった。まあちょっと台詞がべたついていた気はするが。何て言うんだろうか、男の世界にも(限られた)女の世界にも振り切っていない、不思議なバランス感覚。洋食屋の娘が分かりやすく女モブとして描かれていたのには笑ったけど。「すごい、この人たち…」とか「私は、アオタケ(注:陸上部専用の寮)には入れそうもないから…」とか物凄いわざとらしい台詞を言わされていて不憫でした。またそんな台詞を吐かざるを得ない程男達の団結が凄い事になってるのかというとそうでもない。割かしニュートラル。


まあ駅伝ってこんなもんだよ。というお話って理解で良いんだと思います。さほど鼻につく事も無く、淡々と観れたかな。
ただちょっと長いね!


参った!


観たいな~と思っている内に時は過ぎ、あー見送りかな。と半ば諦めていたが偶然時間が取れたので最終日駆け込みで観てきました。
大人しくて賢い良い子、エスターを養子に迎えてみたら実はその子が…!
とあらすじを説明したら割とありがちに聞こえます。が。
いやいやいや!侮るなかれですよほんとに。


こういう物語で肝になるのは、「自分だけがモンスターの正体に気付いている」という立場に立ってしまった主人公が、いかにして周囲から置いてけぼられるかという過程の描き方だと思う。
エスターの正体に気付いている大人は主人公ただ一人で、子供達は既にエスターに弱味握られてて身動きが取れない。という状況にあって、


「何で誰も気付いてくれないの!あの子はおかしいわ!」
「いいや おかしいのは君だ。…少し頭を冷やせ」
「待って!待ってジョン!決して子供たちにエスターを近付けないで!」
「何を言ってるんだエスターも僕達の子供だろ?」


的な!(大興奮)
この過程が丁寧で、いやらしくて、念入りなら念入りなほど観客は主人公にシンクロして、周囲を容易に欺き主人公を陥れるモンスターに敵意を燃やす。と同時にモンスターにあっさり騙される周囲の奴等にもイライライライラするわけで。何て言うのか、この脳髄が痒い!みたいな感覚。

もどかしい…!みんなもっと主人公(私)の言う事ちゃんと聞いてよ!主人公(私)だけが本当の事知ってんのに!主人公(私)を信じてよ!ほら!ほら見ろ!主人公(私)の言う通りじゃ



………えー!!!
そそそそこまではー!!!


もうね。
神の目線を手に入れたつもりでブランデーグラス片手にソファにふんぞりかえってバスローブ姿で後は印篭を出すだけだと思っているお茶の間の観客をですよ!!!

足払いスパーンと決めて雲の上から引き摺り下ろして高山病になるくらいの高度を一気に下降させてソファーのスプリングが一本一本直線になるくらいのGを加えてバスローブの前を完全に開かせたところで助さん角さんが左右から同時に黄門様を袈裟懸けに斬り付けて画面一杯血の海にさせたところで血まみれの八兵衛通称ブラッディー八兵衛がうっとり目を細めて「カイ・カン…」って呟くまでをワンカットで見せるくらいの



暴挙!!!



いやあ…最高に楽しかった。
またこんな内容にも関わらず、子供に頼らず、子供のせいにせず作られているのも好感が持てる。

ラストまでしっかり楽しみました。怖いの好きな人には全力でおすすめ!


ぶっちぎりの17件

「クローズZERO2 哀川翔」

確かに一瞬だから分かりづらいけど…
哀川翔人気侮れませんなあ。




原作者の高橋ヒロシ先生もちらっと出てるよ!
源治の父親に道端で声かけられるキャバクラだかイメクラの店員役だった。
高橋ヒロシはZEROの方(前作)でも出てて、武装戦線のアジトに殴りこみに行くシーンで
「すぐに数集めますから!」つってるチュータに金属バットを差し出す謎の紳士役でした。
あの原作者マジ顔怖い 三池監督と張るくらい怖い
でも映画にゲストで出るくらいだから気安い人なのだなあ
人間は見かけによらぬものだ。

関連エントリ

こんなに検索で引っかかるなら書いた甲斐もあったってもんで
検索して来た人がいたので
この感想ほんといい加減なんでいつか書き直したい
偉さうな事を言ふのはやめやう 「クローズZERO2」
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