くしゃみしたらヘッドホンはずれた
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よしながふみは一歩高いところから女というものを見ている。
そして観察した結果に「女というもの」というラベルを付けて
自分の永遠の主たる男たちに献上する。
男同士の恋愛を描くことで
そんな男同士の恋愛にキュンキュンきちゃう女。
を男に暴いて見せている。
彼女から見える女の姿が、世にいる女の全てではないのに。
暴いて見せているつもりの彼女自身、まごうことなき一人の女であるのに。
その事に気付いていないから
「お菓子に男前、女の子の2大好きなものをまんがにしてみました。連載のきっかけは、男前ばかりでやっているケーキ店があったらどうよ。絶対行くでしょ?ということで(笑)、ケーキ店を舞台に登場人物はかわいい系にメガネくん、グラサンのっぽ、不精ひげの二枚目、どれかあなた好みにヒットするでしょ?と各種取り揃えてみました」(『装苑』(文化出版局)2001年7月号149頁)
とか言っちゃうんだろうなあ嗚呼嗚呼あ迂闊な人!!
まあ実際問題ケーキが好きな女性がみんなケーキうんちく垂れ流し漫画読むとは限らないと思うけどね。
それにしても自分の描くキャラを指して「二枚目」って・・・結構凄いな。
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ってことで結論(個人的に)。
どうでもいいがココティンってほんと上手いこと言うなあって思った。
萌えでおっきするってことはやっぱり性欲なんだよきっと。萌えって。
性欲っていうか、情欲?
意外と愛ではおっきしないからね。
なんかほんとこのエントリ「病気」って感じで宜しいですね。ということで。
やっぱ我々は人間なので 犬畜生とは違って。
理性と本能の間で欲望と純情の隙間で常に揺れ動く定まらない存在なので
非常に高等な脳味噌を持ちながらも、夕焼けの赤さに感動し、時によっては、心が弱ってる時とかには下手したら涙さえ流してしまう、その理由さえ未だに解明できない不安定で心細い生き物であるがゆえに
観念的でプラトニックで純粋で手を握っただけでギュッみたいな幼子の抱く慕情のような物語を読んで喚起される性欲もあれば
肉欲と愛欲でどろどろでぐちゃぐちゃな獣同士のような絡み合い纏わり合いを目にしてあふれ出る純粋な芸術と対峙したかのような崇高なところにある感情の動きもあるわけ。
やおいってそんなもんである気がする。
客観的視点から考察しようとするとどこか白けたつまらないありきたりな論旨になる反面
主観的な目から語ろうとすると一気に「これはもっと評価されるべき」的方向に暴走する。
そこには少なからず「性欲」というものがある筈なのに、当事者の腐れ姐さん達もオタクサブカル文化に対しては一家言ある偉いんだか偉くないんだかよう分からん文化人も、揃ってそこに確かにある純粋な欲望を無視して語ろうとする。性欲が無かったら誰が男同士の濡れ場なんて読むかっつーの。
高尚であると謳えば謳うほどいよいよその嘘臭さ耐え難く
低俗であると哂う声を聞けば聞く程心が擽られる。
信じられない程のやまなしおちなしホモ漫画が600円とか700円で取り引きされるこの時代においてもなお、やおいに存在意義があるとするならそーいうせまーいところに向けたあまのじゃくカルチャーとしてのそれなのではないか。とろくにやおい読んでない私が夢想。
それにしても結局、21世紀の今となっても 女には性欲が無いってのが世間的結論の落としどころなのか。
まあ冷静に考えればそんなこといちいち論ずることでもないよね。
そして何故唐突にやおいについて語ったかというと
これ読んでぼろくそに言いたい衝動に駆られたから。(病気が出た)